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仕事を知る

農業生産者とは

米や野菜、果物を作る農業生産者。食の安全性や国の自給率向上政策で注目される仕事です

農業生産者は、野菜や果実、花などを作る仕事をしています。
農業に従事する人は、以前は個人経営の農家で、家業を次ぐ形で仕事に就くことがほとんどでした。最近では、会社を辞めて新しく農業者になる人も増えています。また、農業生産法人に就職をし、会社員として農業に従事する人も増加しています。 農作物は、米、麦などの穀物、野菜や果実栽培、花卉(かき)栽培、養豚・養鶏など、いろいろな種類があります。どの生産物も、人の食と関連する重要な仕事であり、世界で通用するグローバルな仕事でもあります。ニュースなどでも取り上げられる「食の安全性」や、国の自給率向上政策もあり、農業は注目される仕事のひとつです。

SPECIAL INTERVIEW

農業は人間に必要不可欠な食料を生産する仕事。目立つ分野ではないですが、誇りを持てる仕事です

西岡 秀明さん

株式会社マイファーム 菜園インストラクター農学博士
人が自然と共にあるということを実感して頂くための橋渡し

人が生きていくうえで必要不可欠な食料の生産に関わる仕事をしたいという夢が叶い、菜園インストラクターをしています。菜園インストラクターという仕事は、人が自然と共にあるということを実感して頂くための橋渡し役です。農園に来られるお客様が、農園での作業や収穫を楽しんでされている時が、私もうれしい時。お客様が収穫された野菜を食べて美味しかったと喜んでくださる姿を見るとき、この仕事のやりがいを感じます。
自然の中の仕事だけに、農園の土壌や気候などの自然環境に常に注意を払い、その土地にあった野菜の栽培方法を的確に判断し、わかりやすく農園利用者の方に説明することが、仕事の難しいところです。この仕事を目指すのであれば、栽培に関する知識はもちろんですが、植物に関するものだけではなく、土壌や天候、肥料のことなど、幅広い分野の知識が必要になります。また、それらの知識を的確に使うためには経験も必要です。常に畑に足を運び、日々変化する畑と植物の様子を観察し、自分の持つ知識と照らし合わせることによって初めて本当に使える知識になります。そのためには、普段から自然の変化を感じられる感性と、野菜の小さな変化を見つける観察力を磨くために、できるだけ長い時間畑ですごし、自然と触れ合う機会を増やしてください。
農業の仕事は、人が生きる上で必要不可欠な食料を生産するという、非常に大切な仕事です。目立つ分野ではありませんが、誇りをもてる仕事です。