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仕事を知る

農業生産者の仕事

自然と向き合う環境の中で、日々農作物を大切に育てています

穀物や野菜などの農作物を作り、市場やJA(農協)、個人へ出荷することが農業生産者の仕事です。
農作物によっては、種や苗から育てて3ヶ月で収穫を迎えるものや1年に1回の収穫のものなど、期間はさまざま。稲作のみ行っている農家もあれば、広大な畑でたくさんの作物を育てている農家もあります。
「食の安全」が注目される中、無農薬栽培や減農薬栽培で育てる野菜や、有機栽培や地域特産のブランド野菜など、付加価値をつけた野菜等が人気となっています。付加価値をつけるためには、その分、手間ひまがかかります。また、自然と向き合う仕事ですから、収穫量も天候に左右されることもあります。努力だけではままならないこともありますが、それだけに経験や知識・技術が活きる仕事でもあります。
また、農作物をそのまま市場に出荷するだけでなく、たとえば野菜を漬け物に、果物をジャムに、野菜をジュースにと加工をすることで収益を上げる努力をする生産者も増えています。さらに、野菜や果物をなどをスーパーやレストランなどに直接営業をする生産者もいます。農業生産法人には、生産担当から営業、広報などの部署もあり、それぞれの仕事をしています。
このように、農業生産者は、単に農作物を生産するだけでなく、加工、営業、販売など、消費者と直接交流もできるおもしろいビジネスに変化しています。

米だけで生計をたてるためには、広い土地が必要です。消費者に直接販売する新たなルートの開拓も可能です。
野菜
野菜はニーズや作る時期により、価格が変動します。また、作る野菜により、必要な設備も変わってきます。
ハーブ園や農園に、レストラン、カフェを併設することで、ファームカフェなどを経営することもできます。
花卉(かき)
観賞用の花を栽培するのが花卉栽培。母の日のカーネーションをはじめ、季節ごとに需要のある花を作るのが花卉農家の仕事です。品質による価格の差が大きく、その品質を保つためにとても手がかかります。嗜好品である花は、マーケットリサーチや品種改良が必要です。
果実
季節の旬の果物を栽培して出荷するのが、果実生産者。日本では100種以上の果実が栽培されていますが、そのほとんどが1年に1回の収穫です。また、苗木が育って収穫できるようになるまでには、数年かかります。