なりたい仕事のことを知る ナリカタ

  • ナリカタコラム

なりかたを知る

必要な知識・求められる資質

バイオテクノロジーの知識と技術を活かして
時代に即した醸造、新しい製品開発に取り組む!

必要資格
  • 必須のものはありませんが、あればよい資格として次のものがあります
  • ・危険物取扱者(国家資格)
  • ・中級バイオ技術者認定試験(日本バイオ技術教育学会)など
求められるスキル・資質
  • ・酒類・食品に関する専門知識・技術
  • ・バイオテクノロジーに関する専門知識・技術
  • ・根気強さ ・マーケティング能力 ・協調性

お酒・食品を造ることに対する情熱と、バイオテクノロジーに関する専門知識・技術を持っていることが必要です。試作を重ねてより良い製品を作り上げるため、粘り強く努力を積み重ねられる人に向いています

バイオテクノロジーに関する専門知識と実際への応用

酒類・調味料などを「微生物」を用いて造る仕事ですから、食品学や醸造学、食品衛生学とバイオテクノロジーに関する知識・技術は必須となり、場合によっては商品管理の能力やマーケティング知識も求められます。
発酵過程における気温1度の違い、作用時間の1分の違いが製品の出来を左右する世界。より良い製品の醸造に向けて根気強くひたむきに努力できる資質が求められます。
就職先の規模によっては、比較的早い時期から原料の選定から醸造過程、瓶詰めまでのすべての工程を任されることもあり、商品管理の能力やマーケティングの知識も有効です。商品の良し悪しを判断する優れた味覚や臭覚、消費者が求める製品の傾向をつかむ能力は大きな武器になります。
また、醸造工程においては気温管理や原料の下処理においてボイラーや大型の調理器具(蒸し器など)を使用しますから、危険物取扱者・乙種は取得しておくことが望ましいと言えます。
より良い製品、自分だけのオリジナルな味を追求する仕事です。情熱と責任感を併せ持ち、自分仕事と製品にプライドを持てる人に向いている職業です。

醸造では、仕込み時期には徹夜に近い作業が続くことも希ではありません。体力的に厳しい状況が続きますから、その酒類なり食品なりに、大きな情熱を持つ人のみが就ける仕事です。
また、次年度の仕込みに向けては、原料の生育状況を把握するとともに、将来的な消費者の志向性を的確に読み取るマーケティング的要素も必要となります。
時代の趨勢を的確に読み取り、次の段階に向けてさらなる知識・技術の向上を目指せる資質が必要となります。