長期的な分析や研究にも根気強く取り組める熱意と集中力、
日々進歩する技術や新しい知識を学ぶ「向上心」も大切!
環境分析技術者は、河川の水質や大気中の二酸化炭素濃度、建築物のアスベスト濃度など、環境に関わるたくさんの調査や測定、成分の分析や研究を行います。
そのため、地球環境の現状や生物の生態系、化学物質の種類や自然に及ぼす影響など、環境化学、化学、生物学に関する豊富な知識が必須となります。そして、分析や測定にはいろいろな専門機器や試薬も扱いますので、分析機器の原理や操作スキル、データの読み方など、高度なスキルも求められます。
また、測定数値やデータを分析し、正しく評価するためには、物事を筋道立てて、論理的に考える思考力も大切な要素。
環境調査は長期間にわたることが多く、細かいデータ分析も必要になるため、手順やフローを考えて計画的に行動でき、一つのことに根気強く取り組める人、細かい数字やデータもきちんと管理できる人に向いているでしょう。
そしてもちろん、自然環境や生態系に興味をもち、どうしたら環境汚染を防ぐことができるか、どうしたら環境保全につながるかなど、環境のについて日頃から考える高い「志」をもつこと、また、日々進歩していく測定技術や新しい化学物質など、常に学び続ける姿勢や向上心、研究者としての探究心も大切です。
環境工学やバイオテクノロジーに関する豊富な知識、専門スキルはもちろんですが、調査や研究にはたくさんのスタッフが関わりますし、依頼主と話をすることもあるため、コミュニケーション力や会話のスキルも欠かせません。
長期的に継続する調査もあるため、集中力を保ちながら分析、研究を続ける「熱意」や「探究心」、また、分析結果にもとづき、どうしたら改善できるか、環境保全につながるかを考え出す思考力やアイデア、資料としてカタチにする表現力も大切です。