新しい食品やメニューを開発し、品質や安全を守る「食」のクリエイター!
「食品開発技術者」とは、食品メーカーの開発部門などで、新しい商品やメニューの企画、開発、品質管理などを行う専門技術者。調味料やお菓子、お惣菜、飲料など様々な食品の新しい味をつくり出したり、ファミリーレストランやコンビニエンスストア、飲食店の開発部門などでメニューの開発を手がけることもあります。
食品開発技術者が扱う「食」は、私たちの生活に直結する重要な要素。年齢や性別を問わずすべての人に必要なものであり、特に近年は「健康」や「食」への意識が高まっていることから、食品業界の市場は急速に拡大しています。
食品メーカーをはじめ、食に関わるあらゆる企業が新商品の開発に力をいれていますが、その中で食品開発技術者に求められる役割、果たすベき役割はとても重要なものになっています。
食品開発の現場では、品質や「美味しさ」を追究することはもちろん、衛生管理や栄養面への配慮も不可欠となるため、食品学や栄養学、食品衛生などの専門知識、品質管理や開発に関する確かな技術を持った食品開発技術者は、これからの時代、ますます必要とされていく職業だといえます。
「トクホ(特定保健用食品)」とは、疾病予防や回復、老化防止など、食品が本来持っている「体調調節」の機能を活かし、健康リスクを軽減するように工夫された食品のこと。 「おなかの調子を整える食品」「コレステロールが高めの方におすすめの食品」「血糖値が気になる方のための食品」など、その食品の健康に対する「保健の用途」を表示することを、消費者庁によって許可されている食品です。 健康志向、食に対する関心の高まりから、この「トクホ」の市場は年々拡大しており、2007年度時点で約6800億円、10年間の間に約5倍もの広がりを見せています。 そんな中、栄養学や食品化学を理解した上で食品開発ができる食のエキスパート、食品開発技術者に求められる役割は非常に大きく、今後ますますニーズが増えていくことが予想されています。