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なりかたを知る

必要な知識・求められる資質

病気のこどもたちをサポートする医療保育士。
いつでも「こどもの良き理解者」であることが求められます

必要資格
  • 必須の資格は「保育士資格」です。あればよい資格として、カウンセラーやレクリエーションに関する資格を取得しておくとよいでしょう。また、アトピーやアレルギーなど医学や薬に関する知識・技術を身につけることで、活躍の場がさらに広がります。

求められるスキル・資質
  • ・問題解決力 ・コミュニケーション能力・洞察力 ・明るさ、活発さ
    ・豊かな遊びの知識

医療保育士は、こどもの良き理解者であることが大切

医療保育士にとって一番大切なことは、こどもたちにとって、いつでも安心できる存在であることです。病気を患っているこどもたちは精神的な負担から、情緒が不安定であったり、突然感情を爆発させたりする子もいます。そうしたこどもたちを叱ったり諭したりするのではなく、まず受け止めてあげた上で、こどもたちは何故そうするのか、何をしてあげるべきかを考え、理解する力が医療保育士には求められます。また、こどもたちの心のケアを行う上で、聞く・話すといったコミュニケーション能力、わずかな気持ちや体調の変化を察知できる洞察力は、医療保育士に欠かすことができない能力です。

幅広い分野の知識を活かして、こどもたちをサポートする

医療保育士は、医療現場でこどもたちの心身のケアを行う立場として、幅広い知識と柔軟な対応力、こどもたちを元気づける明るい人柄が求められます。
看護や医療の資格は必須ではありませんが、基礎的な看護技術やこどもたちの生活に関わりの深い医療の知識を学んでおくとよいでしょう。また、こどもたちが急な体調不良を起こしたときには、医療スタッフと連携を取るなどして冷静に対応できる力も必要です。

その他、こどもたちの状態に合わせて、豊富な遊びの知識を身につけておくとよいでしょう。身体に負担が少ない遊戯を調べたり、寝たきりの子どもたちで楽しめるような遊びを考案するなど、日頃から知識を蓄えておくことをおすすめします。

病気を患ったこどもたちの心と体のケアを行う医療保育士は、保育分野に加え、医療や看護といった知識とスキルが求められます。また、こどもたちの心の健康をサポートするため、心理学やカウンセリングについても学んでおくとよいでしょう。その他、病院で過ごす毎日の中で、遊戯などの楽しみを提供するのも医療保育士の仕事です。音楽や工作などのスキルも有効に活かせるでしょう。