虐待、育児放棄などで入所するこどもが増加し、
様々な場所で施設保育士によるケアが求められています
就業時間 | 176時間/月 ※就業場所によって異なる |
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平均給与 | 17~22万円/月(初任給) |
就業者の男女比 | (男性)4:(女性)6 |
児童福祉施設と一口にいっても目的や特性は実に様々であり、所属する施設によって求められる能力や業務の内容も大きく異なってきます。例えば、乳児院や児童養護施設、児童自立支援施設、母子生活支援施設などでは、乳児および幼児の保育や世話が主な仕事になります。対して、情緒障がい児短期治療施設や知的障がい児施設、肢体不自由児施設、重症心身障がい児施設、盲児ろうあ児施設などでは、こどもたちの障がいをサポートしながら生活を支援していくことが主な役割となります。施設保育士の勤務先は、取得した資格や身につけた知識などにより決まることがほとんどです。
また、施設によってそこで生活しているこどもたちの性格や傾向、就労環境が異なる点、保育の現場の中でもっとも男女の割合に差がない点も、施設保育士の特徴の一つです。
「ストレス社会」という言葉が象徴するように、この時代、年齢に関係なく多くの人が様々な不安や悩みを抱えて生きています。こうした環境の中でストレスをこどもにぶつけてしまう親が年々増加し、近年では虐待や育児放棄などの問題が深刻化、これらの理由で施設に入所するこどもたちは現在も後をたちません。
少子化が大きな問題となっている一方で、生まれたこどもたちは「親との関係性」という問題に直面しなくてはならないようになりました。そんな時代において、こどもたちの心を癒し、正しい成長と自立を支える施設保育士の存在は、なくてはならないものとなっています。今後もこどもたちのケアや自立支援を行うため、様々な場所で施設保育士が求められると考えられます。
児童福祉とは、児童に対して行われる福祉サービスであり、障がい児や孤児をはじめ、支援を要するとされる児童に対して行われる福祉サービスです。施設保育士が活躍している児童福祉施設には、以下のような種類の施設が存在します。
※この他にも、様々な児童福祉施設が存在します。
※1:厚生労働省のサイトで詳しい情報を御覧いただけます