バリスタに必要な知識やスキルは、コーヒーの知識と抽出の技術。さまざまな種類のコーヒー豆の知識を持ち、その豆が持つ味、コク、香りなどの特徴を熟知することが必要です。そして、その豆の特徴を引き出す抽出の技術を持つこと。さらに、求められるのが、知識と技術を活かして、お客様に最高の一杯を飲んでほしいという、ホスピタリティ（おもてなしの心）です。コーヒーの味、サービス、カフェの空間すべてが最高の味となるように、「コーヒーのプロ」であり、「接客のプロ」として働きます。
「専門として仕事にする以上は、表面上の知識・技術では通用しないので、とことん向き合う必要があります。また、時にはその分野以外にも広く興味を持ってアンテナを張っていることで、バリスタやカフェの仕事につながってくることがありますから、何事にも手をぬかないことが大切ですね」（UCC上島コーヒー　コーヒーアカデミー　専任講師　村田さおりさん）

仕事についてからも技術向上のために、勉強が必要な仕事ですから、コーヒーが好き、カフェが大好きという気持ちが大切です。そして、一人ひとりのお客様に対応できるコミュニケーション力、お客様を喜ばせたいというサービス精神がある人が望まれます。

将来独立、開業を目指す人は、カフェの経営を学ぶ必要があります。独立は考えていないという人でも、店長となってお店を任される人材になるためには、経営をはじめ、リーダーシップ、スタッフ間のコミュニケーション、商品やイベントなどの企画などの力が求められます。