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仕事を知る

イラストレーターの仕事

イラストレーターの作品は
さまざまな役割を果たしています

イラストレーターの仕事は、本のカバーやポスター、雑誌の誌面や商品パッケージなど、私たちの生活のなかにあふれています。紙媒体や映像、インターネットなどさまざまな広がりをみせるイラストレーターの仕事のなかでも基本的なものを紹介します。

メインビジュアル
(ポスター/パッケージなど)

広告や書籍のカバー、CDのジャケットなどでメインに使用されるイラストによるビジュアル。人気作家が手がけることが多く、その商品・作品をきちんと表現でき、見た人の印象に強く残るような作品が求められます。

挿し絵/カット
(雑誌/広告など)

書かれている内容を補足したり、記事の雰囲気をひと目で感じてもらえるように使われるイラスト。たとえば子供が読む本ならかわいらしさやわかりやすさなど、依頼主の求める作品を提供できる器用さが問われます。

解説図
(雑誌/書籍など)

工場で製品ができるまでや、山登りの格好など、文章だけではわかりにくいものを理解しやすくするのもイラストレーターの仕事といえます。医学や建築の本、自動車のパンフレットなど、精密なイラストが求められる仕事では、画力や構成力、そのジャンルに対する知識も求められます。

地図
(雑誌/チラシなど)

情報誌やお店のホームページなどでは、普通の地図よりも周辺のさまざまな情報を盛り込んだイラストマップが使われることが多く、絵柄や情報の盛り込みかたなど、よりセンスが発揮できる仕事のひとつです。

そのほか
(キャラクター/絵本など)

イラストを描く仕事だけを専門にしないで、商品やキャンペーンなどのイメージキャラクターを作成するキャラクターデザイナーや、童話の挿し絵、絵本づくりに参加する絵本作家として活躍することもできます。

イラストレーターの仕事の流れ

オリエンテーション

編集者やデザイナーとの打ち合わせで、どのようなイラストを希望しているのか、いつまでに用意するのかなどを話し合います。ここでは、相手の希望を的確に引き出すコミュニケーション力が重要になります。

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下描きの作成

イラストの下描きを作成します。わからないことは依頼主にすぐに確認し、期限までに必要なイラストを用意します。下描きが完成したら、依頼主に確認をしてもらいます。

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修正

下描きに対する依頼主の修正希望があれば、修正をして再度提案をします。やはり相手の要望を読み取るコミュニケーション力が重要になり、ここで相手の意図がわからないままだと何回も修正をすることになります。

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再提案〜清書

修正希望をきちんと理解して下描きに納得してもらえると、清書の作業となります。依頼主からのオーダーが、色をつけない1色のイラストの場合は清書して完成です。

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彩色

作品を納品するために彩色します。絵柄だけでなく色のつけかたもイラストレーターが個性を発揮できる場面です。清書したイラストをスキャナーで取り込んで、パソコンで彩色するイラストレーターも増えています。

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納品

持ち込みや郵送で完成したイラストを依頼主に届けます。最近ではスキャナーでデータ化して、メールで納品するケースも増えています。