なりたい仕事のことを知る ナリカタ

  • ナリカタコラム

なりかたを知る

救急救命士への道のり

救命活動の為の確かな知識と技術が必要です。
2つの試験に合格して救急救命土の道へ

まず、救急救命士になるためには2つの試験をクリアしなくてはいけません。 一つが「救急救命士の国家試験」、もう一つが「消防士試験」で、これはつまり、地方公務員試験と消防署の採用試験です。救急車は各地域の消防署から出動しますので、「救急救命士になること」=「消防署に就職すること」になります。救急救命士を志す場合は、この2つの試験はセットにして考えてください。
そして救急救命士になるための道のりも2つあります。
(1)一つは、救急救命士の養成施設で必要知識を学んだ後、救急救命士の資格を取得し、その後、消防士試験を受けて各消防署に就職すること。
(2)もう一つは、各消防署の採用試験を受けて消防士となり、救急救命士試験を受けるための選抜試験や研修、救急車への乗車経験など様々な条件をクリアした上で、救急救命士試験に合格すること。
ただし(2)の場合、日々の業務を抜けて長い研修に行く必要があり、5年以上の経験なども求められるため、実際は(1)の救急救命士の資格をもって消防士試験を受けるという人が多いようです。
また(1)(2)どちらの場合でも、すぐに救急救命士として現場に出られるわけではなく、はじめは先輩の下で経験を積み、現場経験を重ねながら徐々に前線に向かう、という道のりになります。
こうして見ると大変な資格に見えますが、人の命に関わる仕事に就くためには、それだけでの確かな知識と技術、そして心構えが必要です。各過程で学ぶ知識や技術を確実に自分のものにし、命の現場に立つという覚悟と責任感をもって救急救命士を目指しましょう。

救急救命土までの道のり