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仕事を知る

就職先・活躍フィールド

日本全国でまだまだ必要とされる救急救命士。
24時間出動体制の中で、たくさんの命を支えています

主な就職先
  • 消防署、自衛隊、救急救命センター、その他医療機関
  • 救急車は各地域の消防署から出動するため、就職先は9割が消防署になります

救急救命士 職業データ

就業時間 170時間
平均給与 16~18万円/月(初任給)※
就業者の男女比 (男性)7:(女性)3
  • 給与は地域によって異なります。経験がものを言う仕事であるため、経験を重ねて徐々に昇給、ステップアップを目指します

各地域の消防署で活躍!

救急救命士として働くためには、救急車がある場所、つまり消防署に就職することになりますので、就職先は9割が消防署だといえます。各消防署がそれぞれに求人を出すため、希望する消防署、知識を自分で決め、採用試験に挑戦します。 消防署以外の就職場所としては、わずかですが、自衛隊、救命センター、民間救急、警備会社といった場所もあります。
近年では救急医療を扱っている病院も増えてきたため、総合病院や救急病院での求人も出てきましたが、救急救命士の業務範囲はあくまで応急処置、病院に着くまでの救命措置であり、病院には看護師がいますので、救急救命士が病院で働く場合には、看護師の助手的な役割になることがほとんどです。

24時間出動態勢に対応する自己管理が大切!

救急車の出動要請はいつ発生するか分からないため、勤務は交代制の24時間勤務となります。時間帯は地域によって様々ですが、朝の8時くらいから24時間、翌朝8時くらいまでというのが一般的です。24時間の間は常に起きているわけではなく、夜間に仮眠の時間がありますが、この時も出動要請があればすぐに出動しますので、心構えとしては、24時間救急救命士でなくてはいけません。
勤務した翌日は基本的に休みとなるため、1ヶ月あたりの出勤日数としては10数日という少ない日数になりますが、1日の勤務時間を考えると、他の公務員と変わらない勤務時間だといえます。

給与面は自治体によって異なりますが、初任給で16万〜18万円程度、これに資格手当や出動手当がつく形になります。責任の大きさから見ると、決して高い給与水準とは言えませんが、公務員としての安定性があり、昇給もありますので、経験を積む中で収入アップ、キャリアアップを目指します。

TOPICS!

女性の救急救命士も多数活躍しています!
救急救命士、消防士、というと、男性が働いているイメージが強いと思いますが、現場では女性も多く活躍しており、養成施設でも、たくさんの女性が救急救命士を目指して学んでいます。
体力が必要な仕事ではありますが、例えば、患者さんが妊娠されている場合、また、小さな子どもやお年寄りだった場合などは、女性の救急救命士がいることで患者さんが安心されたり、コミュニケーションがスムーズになることもあります。救急救命士が相手にするのは「人」ですので、女性ならでは気配りや繊細さが活かされることも多いのです。特に高齢化が進むこれからの時代、高齢の患者さんも増えていくことが予想されますので、女性救命士の活躍は、今後ますます必要になっていくでしょう。