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なりかたを知る

必要な知識・求められる資質

医療情報と病院システムのエキスパートとして
高度な知識と判断力、カウンセリング力も求められます

必要資格

「医療情報技師(初級/上級)」または「診療情報管理士」

求められるスキル・資質
  • ・医学や医療制度に関する知識 ・コンピュータスキル ・情報処理技術
  • ・コミュニケーション力 ・判断力 ・向上心 ・カウンセリングスキル

「こうしたらよくなる」という提案が必要なため、問題点を見つける観察力や、「人の役に立ちたい」という気持ちがある人が向いているでしょう

医学や情報処理に関する専門知識は必須!

「医療情報技師」は、「医療の特質をふまえ、最適な情報処理技術にもとづき、医療情報を安全かつ有効に活用・提供することができる知識・技術および資質を有する者」と定義されており、医療の現場では、日常的なシステムの運用と企画構築、システム上のトラブル対応なども行います。 医療情報、病院システムのプロとして求められることは幅広く、ネットワークやデータベースといった情報システムに関する技術はもちろん、問題点や課題を見出し、最適なシステムを開発するための観察力、提案力、また、医療スタッフとの意思疎通をはかるため、医療用語や保険制度、検査や疾病など医療に関する専門知識も必要になります。

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一方「診療情報管理士」は、カルテや検査記録のデータを適切に管理し、そこに含まれるデータを加工、分析する専門家。それが病院経営や医療現場などあらゆる場所で活用されるため、病院にとって欠かすことのできない存在です。 専門職としてやりがいのある仕事ですが、そのためには、カルテに記載されている様々な情報を正確に読み取る読解力と、それを分析する能力、そしてもちろん、その内容を理解できるだけの医学的な知識が必要不可欠。さらに、医学や技術は日々進歩しますので、それに遅れないよう常に勉強し、新しい知識を吸収することも大切です。

カウンセリングスキルや責任感も大切です

病院に最適なシステムを開発、運用するには、まず、現状の課題や問題点を見出すことが必要なため、医療スタッフの要望やニーズ、病院の状態を的確に捉えるカウンセリングスキル、また、開発後は、医療スタッフに運用や活用方法について分かりやすく説明するためのプレゼンテーションスキルも必要です。相手の声を聞き、意思疎通を図るためのコミュニケーション力、また、個人情報や病院の機密事項など大切な情報を扱うという、危機感や責任感も大切な要素です。

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病院内で扱う情報は、病院内の人事、財務関係の情報に加え、患者様の診療や検査結果など、個人情報そのもの。それらを適性に、安全に運用するためには、重要な情報を扱うという危機感や責任感、そしてプライバシーの保護やセキュリティ管理に関する正しい専門知識も求められます。
また、コンピュータの技術や医学は日々進歩していますので、最新の情報や技術に関するアンテナや探究心、常に学びつづける姿勢も大切です。