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仕事を知る

映画監督の仕事

俳優やスタッフを動かして、映画を完成に導く

映画の総責任者である映画制作会社のプロデューサーから、映画監督として指名をうけるところから映画制作がスタートします。同時に脚本家も決定し、どんな作品にするのかを検討し、撮影用の台本の作成、俳優のキャスティングなどを行います。脚本は監督が書く場合もあります。撮影をはじめとするスタッフ編成も、監督の意見が尊重されます。スタッフが決まると、撮影場所の決定したり、俳優の衣裳、撮影用のセット、メイクなど撮影の準備を進めて行きます。
撮影が始まると、脚本家のシナリオをもとに、演出をします。撮影スタジオやロケ(屋外撮影)でその場面設定となる場所を作り、俳優への演技指導、カメラワークを指示し、撮影を進めていきます。動きのタイミング、感情表現など、細かな演出も大切です。この演出が監督の特徴のひとつになります。監督は、ワンカットごとに映像を確認し、撮影を進めていきます。
撮影が終わっても監督の仕事は続きます。映像の編集に立ち会い、最後のMAと言われる音入れの作業を行い、作品として完成するまでが監督の仕事になります。さらに、映画公開前には、監督としてテレビや雑誌のインタビューに応えたり、舞台挨拶をするなど、映画の宣伝活動も行います。
このようにひとつの映画を作るためには、長い期間がかかります。この長期間、映画制作のすべてに関わることが映画監督の仕事です。

映画制作の流れ

プリプロダクション(準備期間)

プロデューサー、脚本家とともに、作品について綿密に打ち合わせをし、台本を作成。
キャスト(俳優)、スタッフを決定。→ 撮影場所の決定、美術、セット、衣裳などの準備をします

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プロダクション(撮影期間)

事前に立てたスケジュールに沿って、撮影を行います。
撮影における演出が監督の仕事。演技、カメラワークなど、すべての指示を行います。
大きな規模の撮影では、200人以上のスタッフが参加します。

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ポストプロダクション(編集期間)

映像の編集作業に立ち会います。編集によって映画の出来上がりが違ってきます。
CGやVFXの効果もここで編集されます。
最後に音、音楽を入れる作業をします。

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配給宣伝

映画の宣伝活動も映画監督の仕事です。
雑誌の取材を受けたり、テレビ出演もします。舞台挨拶も行います。

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映画公開