自然観察や体験を通して自然の素晴らしさを伝える案内人
自然観察会や自然学校などで、その自然の価値や意味を伝えるのが、インタープリターの仕事です。インタープリターは、「自然解説者・通訳者」などと訳されますが、まさに自然と人との仲介人になり、自然の発するメッセージを人の言葉に翻訳し、自然の大切さや素晴らしさを伝えます。しかし、インタ−プリターが伝えるのは、地域に棲息する野生動物や植物だけではありません。その地域の分野や歴史を知り、自然との関係性についても理解していることが求められます。
近年注目を集めるエコツーリズム(自然環境を生かし、自然保護の観点から考えられた新しい観光形態)の担い手としても注目されています。
自然だけでなく、人とも心から触れ合えることがこの仕事の魅力です
インタープリター
多川充佳子さん
プロフィール
なごや環境大学実行委員会「NAGOYA生物多様性しみんプロジェクト」コーディネーター
名古屋コミュニケーションアート専門学校 動物園・動物飼育専攻卒業
高校生の時、絶滅危惧種についての本を読み、地球には素晴らしい生きものがたくさんいて、何も訴えず消えようとしているのかもしれない、私にできることなら何かしたい!そう思ったのが、専門学校に入ったきっかけでした。広い視点で自然や動物について学びたいと思い、動物園・動物飼育を専攻しました。授業のなかで、自然や生きもの素晴らしさに「気づき」がない人が多いことを知り、それを伝える仕事をしたいと思いました。卒業後、キャンプ場での自然体験インストラクターを経て、様々なフィールドで、インタープリターとして活動しています。ご案内した方々の笑顔や驚いた顔を見ると、とても嬉しくなり、自然も喜んでいるように感じます。自然だけでなく、人とも心から触れ合えることが、この仕事の魅力だと思います。
これからは、自然や生きものについて「気づき」、「考え」ている方々へ、「行動」を促すような仕事をしていきたいと思っています。深呼吸が安心してできるような未来へ、自分自身もステップアップしながら、自然を伝え、素敵な未来のために行動(仕事)していきたいと思います。