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仕事を知る

インタープリターとは

自然観察や体験を通して自然の素晴らしさを伝える案内人

自然観察会や自然学校などで、その自然の価値や意味を伝えるのが、インタープリターの仕事です。インタープリターは、「自然解説者・通訳者」などと訳されますが、まさに自然と人との仲介人になり、自然の発するメッセージを人の言葉に翻訳し、自然の大切さや素晴らしさを伝えます。しかし、インタ−プリターが伝えるのは、地域に棲息する野生動物や植物だけではありません。その地域の分野や歴史を知り、自然との関係性についても理解していることが求められます。
近年注目を集めるエコツーリズム(自然環境を生かし、自然保護の観点から考えられた新しい観光形態)の担い手としても注目されています。

TOPICS!

自然保護官(レンジャー)
自然と関わる仕事に、自然保護官(レンジャー)という仕事があります。
自然保護官(レンジャー)は、環境省に勤める国家公務員です。全国11にある地区自然保護事務所などに勤務しています。
国立公園では、開発行為などにより自然が破壊されることを防ぐため、また公園内に生息、生育する動植物を保護するため、様々な行為が規制されています。たとえばホテルの建設や道路施設などのに対して、許可や認可の審査を行っています。公園内の自然環境や動植物の保護のための調査、地域の住民やNPOなど協力しての自然再生事業、国立公園を訪れる観光客の安全管理、公園の美化、ビジターセンターを拠点として環境教育も行っています。

SPECIAL MESSAGE

「インタープリターの魅力」

自然だけでなく、人とも心から触れ合えることがこの仕事の魅力です

インタープリター
多川充佳子さん

プロフィール

なごや環境大学実行委員会「NAGOYA生物多様性しみんプロジェクト」コーディネーター
名古屋コミュニケーションアート専門学校 動物園・動物飼育専攻卒業

ご案内した人の笑顔を見ると、自然も喜んでいるような気がします

高校生の時、絶滅危惧種についての本を読み、地球には素晴らしい生きものがたくさんいて、何も訴えず消えようとしているのかもしれない、私にできることなら何かしたい!そう思ったのが、専門学校に入ったきっかけでした。広い視点で自然や動物について学びたいと思い、動物園・動物飼育を専攻しました。授業のなかで、自然や生きもの素晴らしさに「気づき」がない人が多いことを知り、それを伝える仕事をしたいと思いました。卒業後、キャンプ場での自然体験インストラクターを経て、様々なフィールドで、インタープリターとして活動しています。ご案内した方々の笑顔や驚いた顔を見ると、とても嬉しくなり、自然も喜んでいるように感じます。自然だけでなく、人とも心から触れ合えることが、この仕事の魅力だと思います。

これからは、自然や生きものについて「気づき」、「考え」ている方々へ、「行動」を促すような仕事をしていきたいと思っています。深呼吸が安心してできるような未来へ、自分自身もステップアップしながら、自然を伝え、素敵な未来のために行動(仕事)していきたいと思います。