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仕事を知る

就職先・活躍フィールド

小説家の肩書きでは就職はできない!?
執筆の経験を積める職種を考えよう

小説家の仕事には残念ながら就職先というものがありません。また、すべての小説家が執筆だけを仕事にして生活しているわけでもありません。もちろん、有名な小説家になれば作品を発表することだけにすべてを費やして生活していける収入を得ることはできますが、小説家のなかには、別に本職を持ちながら執筆活動を続けている人も多くいます。
最近では一般的な職業に就きながら、インターネットや携帯電話のコンテンツ上で執筆活動を続ける人もいて、インターネット上で評判を集めた作品が書籍として出版に至るケースもあります。もちろん、最初から小説家デビューを目指して執筆活動に専念するのもひとつの方法です。
ここでは小説家としてデビューするために、執筆活動に近い職種を就職先の例に挙げていくつか紹介していきます。

就職先と活躍の場

小説家以外の顔を持つ作家も多数!
就職先での経験がデビューへの近道になることも

映画化された医療ミステリー「チーム・バチスタの栄光」の作者・海堂尊さんは医師としても活躍しています。また、銀行を舞台にした経済小説を手がける江上剛さんは、第一勧業銀行(現みずほ銀行)に勤務しながら小説家としてデビューを果たしています。これらは少し特殊なケースかもしれませんが、たとえば文章を書く仕事から小説家としてデビューする例は少なくありません。

編集者

編集者は書籍や雑誌の制作進行に関わるスタッフで、本の世界に常に接しています。雑誌の編集者には実際に原稿を書いている人も多く、文章を書く訓練を働きながら経験することになります。

新聞記者

新聞の記事を取材・執筆する新聞記者から小説家になった人もいます。限られた時間のなかで原稿を書いたり、テーマに沿って取材し執筆したり、小説家としての技術に役立つ経験を積むことができます。

ライター

書きたいものを書くことができる小説家に対して、雑誌の記事や広告の宣伝文などの依頼された原稿を書くライターは、小説家と並ぶ文章を書くプロフェッショナル。文章を書くことが好きな人が目指す仕事のひとつです。

脚本家

有名な小説家のなかには舞台やドラマの脚本を手がける人もいます。これから小説家を目指す人ならば、小さな劇団の脚本などを執筆しながら小説家としての技術を身につけることもできます。