「リハビリテーション」というと、一般的には、ケガをした時に歩く練習をしたり、手足が動くように曲げ伸ばしをしたり、といった風景が想像されますが、リハビリテーション医療が関わる領域は実に広く、手足などの運動機能はもちろん、視覚、聴覚から食事、言語、コミュニケーション、そして精神面のケアまで、私たち人間にとって必要なあらゆる機能の回復を対象としています。
そして、障害の箇所や度合いによってそれぞれに専門とする職種があり、お互いに連携しながらリハビリテーションを進めています。
リハビリテーションは、日常生活に支障のあるすべての人が対象となるため、小さな子どもが対象になることもあれば、お年寄り、またはプロのスポーツ選手が対象になることもあります。
こういった方々の障害を少しでも軽減し、社会復帰を支えるのがリハビリテーションスタッフの仕事ですが、生活習慣の変化から、生活習慣病の増加、病気の多様化といった問題が起こっていることも現状であり、高齢化が進む現代においては、リハビリテーション医療の必要性はますます高まっている状態だといえます。