なりたい仕事のことを知る ナリカタ

  • ナリカタコラム

なりかたを知る

必要な知識・求められる資質

確かな専門知識はもちろん、コミュニケーション力、
選手から信頼されるための「人間力」が欠かせません

必要資格
  • 必須のものはなく、あればよい資格として  「アスレティックトレーナー」「パーソナルトレーナー(CPT)」「JATI認定トレーニング指導者」  また「柔道整復師」や「はり師・きゅう師」といった医療分野の資格も活かすことができます。
求められるスキル・資質
  • ・コミュニケーション力 ・気配り ・観察力 ・判断力

スポーツ選手にとって、身体は命。
スポーツトレーナーは、選手にとって最も大切な身体、「選手生命」を預かる仕事でもあるのです。
特にプロの世界では、トレーナーの判断や処置が選手の身体や記録に影響することも大いにありますので、ミスが許されないシビアな部分もあります。その中でスポーツトレーナーとして働くためには、身体の構造や機能、運動生理学、スポーツ医学といった専門知識から、ストレッチングやトレーニングに関する知識、テーピングやアイシング、外傷の応急処置といった実践的な知識、技術は必須です。

その上で、選手一人ひとりにあわせたトレーニングやケアを行うことが求められますので、選手ときちんと意思疎通を図れるコミュニケーション力、選手のコンディションやその日の状態をきちんと把握し、ちょっとした変化や異変を見逃さない観察力、そしてその状態にあわせて対処できる臨機応変な対応力や判断力が必要になります。そして、選手のコンディションや成績には精神面も大きく影響しますので、選手の身体や健康をサポートするとともに、選手の精神的な支えになること、そのための信頼関係を築くことも大切です。

また、競技ルールやドーピング基準などは変化することがありますので、そういった情報をキャッチするアンテナや学ぶ姿勢、新しいトレーニング方法や医学的知識を吸収する意欲など、常に自分自身を高め、成長させるプロ意識も大切です。スポーツトレーナーは、フィジカル(身体)、メディカル(医療)、メンタル(精神)、すべての分野で選手を支える、選手の“パートナー”ともいえる存在です。
選手のベストコンディションを維持するための、高い専門性、確かな人間力が何より求められる職業です。

選手やスタッフと意思疎通を図るコミュニケーション力はもちろん、選手のコンディションやスケジュールに合わせて働くことも多くなるため、自分自身の健康管理や自己管理も不可欠です。
また、テーピングや包帯など手先を使う作業もあり、きれいに巻いたり見た目をきちんと整えるセンスや気配りも大切です。