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仕事を知る

通訳ガイドの仕事内容

言葉や文化の違いを上手にフォローしながら、お客様が楽しく過ごせる日本旅行をつくりあげます

通訳ガイドの一般的な仕事の流れ

通訳ガイドの仕事は非常に幅広く、ツアーの開始前から仕事が始まります。
まず同行するツアーが決まると、目的地の下調べを行います。観光名所はもちろんのこと、食事処、交通手段、宿泊地、ショッピングスポット・・・旅行中に必要な情報は全て調べ上げ、お客様の要望に備えます。
ツアー当日は空港のお出迎えから仕事が始まります。ツアー名や会社名の書かれた旗やボードを持って、自分の担当するツアーのお客様に集合してもらいます。
全員が揃ったら観光地や宿泊地へ移動します。ホテルに到着すれば、全員分のチェックインの手配を済ませ、部屋の案内などを行います。観光が始まれば名所や食事処に案内したり、ショッピングの際には商品の説明やアドバイスなどをして買い物を手伝います。1人のガイドで多い場合は50人くらいの観光客を担当するので、ショッピング時は特に忙しくなります。
その日の日程が終了したら再びお客様をホテルまでご案内し、翌日の準備に備えます。ツアーの日程が全て終了したら、最後は空港でお客様をお見送りして同行が完了となります。

文化の違いへの配慮も大切

ツアーに同行する際、常に気をつけておきたいのが文化の違いへのフォローです。近隣の中国や韓国をはじめ、アメリカ、ヨーロッパなど、地域によって文化は異なります。寺社での参拝方法や展示物の観覧方法などで揉め事が起きたというニュースを時々耳にしますが、こうしたトラブルを防止するためにも、文化の違いや日本独自のルールについて、通訳ガイドは事前に説明を行っておきます。
また、旅の楽しみの一つである「食」への配慮も欠かせません。例えば、主食が麺類である中国人のお客様であれば、食事の中に麺類のオーダーを多く組み込むようにするなど、各国の食文化も大切にしつつ、日本の食事を楽しんでもらえるように手配するなど、細かい気配りも必要になります。

不測の事態"に対応し、スケジュールを調整する

旅行中、突然アクシデントが発生することもあります。交通機関のトラブル、集合時間通りに人が集まらない、急病人が出た、誰かが道に迷ってしまったなど、これらの"不測の事態"に冷静に対応するのも通訳ガイドの仕事です。また、こうしたトラブルによりスケジュールに遅れが生じた場合、その後の予定を上手に調整し、最終的にはスケジュール通りに行動を終えられるようにします。ツアー中は連日予定が組み込まれているので、その日の計画をその日中にこなしていくことは非常に重要なことです。そのため通訳ガイドには柔軟な対応力と、スケジュールの調整能力が求められます。