生活に密着して心身両面のケアを行う
「介護福祉」のスペシャリスト
介護福祉士は「ケアワーカー」と呼ばれる介護に関する社会福祉の専門職で、1997年に制定された「社会福祉士法及び介護福祉士法」により誕生した国家資格です。介護が必要な高齢者や障がい者に対して、動作上の補助や精神面のケアを行うこで、介護が必要となっても、望む生活を自立して送れるように支える仕事です。
老人福祉施設や在宅ケアサービスなどにおいて、利用者の食事や入浴などの身体介護から家事等の生活援助に至るまで、仕事の内容は多岐に渡ります。身体的なサポートだけでなく、利用者の話し相手になったり、家族の相談に応じるなど、精神面でのフォローも大切な業務。さらに、リハビリテーションの考え方や福祉に関する知識を生かし、自立に向けて指導を行うという重要な役割も担っています。
介護職の基礎資格にホームヘルパー1級・2級資格がありますが、正規職員としてより専門性の高い業務を行うには、介護福祉士国家資格は必須。現在、高齢化が急速に進む一方で、介護職の人材はまだまだ不足しています。介護のプロが求められる時代、確かな知識とスキルを持った介護福祉士は現代社会に必要不可欠な専門職といえるでしょう。