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仕事を知る

ホームヘルパーの仕事

利用者のプライバシーに配慮して
自立生活を目標とした在宅ケアを

ホームヘルパーの仕事は、老衰や心身の障がいなどによって日常生活を営むのに支障のある人の家庭を訪ね、 身体の介護や家事の援助を行うことです。具体的には、食事や排泄などの身辺介助、料理や掃除洗濯といった家事全般のほか、生活必需品の買い物代行、通院のお手伝いなどが含まれます。また、関係機関との連絡や、相談・助言を行うことも大切な業務です。 介護は利用者の生活に深く関わっていく仕事なので、プライバシーに配慮しながらしっかりとコミュニケーションをとり、良好な関係を築いていく必要があります。その上で、利用者にとって必要な生活の質を維持できるよう務め、自立した生活ができるように最善のサービスを提供していきます。

訪問介護だけでなく施設の介護員としても活躍

ホームヘルパーは在宅ケアのプロとして、高齢者や障がい者の自宅を訪問し、生活面での様々な支援を行います。その中には、20分~30分程度の滞在で限定された介護を行う巡回型サービスと、2~3時間で行う滞在型サービスがあります。巡回型は早朝や深夜が中心となるため、鍵を預かって訪問するケースも。 福祉施設などでもホームヘルパーが担う仕事はたくさんあり、タイプは大きく2種類に分けられます。
そのひとつが通所型介護サービス。施設に通う利用者に対して、生活上のお手伝いのほか、手芸や工芸などのレクリエーション活動をサポートします。また、医療・保健施設で実施される通所型リハビリテーションにおいて、援助要員として身体を支えたり歩行介助を行ったりします。

もう一つが短期入所(ショートステイ型サービス)。在宅で生活する利用者が短期間だけ入所できる施設で、ホームヘルパーはその滞在中の介護を手がけます。 このように、介護に携わる様々な場所に、ホームヘルパーの活躍フィールドが広がっています。

利用者の安全を優先して自立的な生活を促す

介護に際しては、利用者の安全を最優先し、自立的な生活を目的として手助けを行うことが鉄則。介護を必要とする人は心身に障がいを持っていることが多いので、ひとつひとつの動作に対して恐怖心を抱きがちです。また、排泄や入浴などの介助を受けることに対して、恥ずかしさや気苦労を感じる人も少なくありません。ホームヘルパーはそういった利用者の気持ちを配慮し、相手のペースをよく考えて行動することが大切。必要な時には手を差しのべ、本人が自力でできることは優しく見守り、その人が望むライフスタイルを実現させることが、ホームヘルパーの重要な仕事なのです。