なりたい仕事のことを知る ナリカタ

  • ナリカタコラム
もっと音楽に触れたい。そんな気持ちが僕の人生を変えた。
  • インタビュー内容・勤務先等は取材当時の情報となります

ゼロから何かを生み出すという作業がこの仕事の魅力。

父親がクラシックのギタリストで、母親がピアノの先生だったので音楽に囲まれた生活をしていたんですけど、子どもの頃はほかの遊びの方が楽しくて、楽器を触る楽しさを知らなかったんです。野球とかサッカーとかやってました。でも、高校2年生のときになんとなく当時流行っていた曲のコードをクラシックギターで弾いてみたんです。そしたら楽しくて。特に何かになりたいとかではなくて、きっかけは暇つぶしだったんですよ。
そして、なんとなく音楽って楽しいなって思い始めて、まったく興味のない大学へ行くよりは、音楽に関係のある学校に行ってみようと思って音楽関係の専門学校に入ったんです。

歌を生み出す素晴らしさを知ることで人生が変わりました。

はじめは、人前に出たくないというのが理由でPAを学ぶコースを選考してたんですけど、勉強していくうちに音楽をまとめる仕事よりも、もっと音楽自体に触れたいと思ったんです。みんなの演奏が上手くて刺激を受けたと言うこともありましたが、“自分の曲を作って歌うこと”を知ったからです。ゼロから何かを生み出すという作業がすごく自分の中で意味があることになっていきそうな確信がしたんです。卒業した後、CDを作ったりライヴをしたりと、インディーズ活動をしていました。そこからは、デビューまであっという間でしたね。僕にとって学校で勉強したことが人生の転機になったと思います。

いろんな経験をすれば、自分が見えてくるはず。

シンガーソングライターを目指している人もそうでない人も、とにかくなんでもやってみてください。自分が何をしたいのか悩んでいる人も。あれこれ考えずに。そうしているうちに、僕みたいに自分の中で引っかかるものが出てくると思います。何か気になったら、とりあえず足を運んで、触ってみること。それが夢を叶える秘訣だと思います。