テニスをやっていた中学生のとき、ケガをして整骨院にお世話になりました。大会前だったのですが、治療をしてもらって大会に間に合って出場できたんです。それで、すごいな、こういう仕事をやりたいなと思いました。それがきっかけですね。ただそのときは、漠然とこういう仕事っていいなと思っていただけで、柔道整復師という資格があると知ったのは高校生になってからでした。スポーツに携わって行きたいという気持ちもあったので、進路を決めるときにはトレーナーなども考えていましたが、学校を探していたときに、柔道整復師とともにスポーツについても学べるということで東京メディカル・スポーツ専門学校に進学を決めました。静岡の地元にも学校はありましたが、一度東京に出たい、地元を離れてみたいと思い東京の学校に進学し、あこがれの一人暮らしをしながら専門学校に通いました。

専門学校ではいろいろな経験ができて面白かったです。テーピングをはじめ、実技の授業が特に。国家試験は大変でしたし自信はなかったですが、なんとか合格することができました。クラスメイトのつながり、今でも付き合いのあるクラスメイトもいますし、今一緒に仕事をしている本間先生（専門学校時代のクラスメイト。ながつき整骨院の代表取締役）など、そういう出会いがあってよかったです。高校までの地元の友達と専門学校の友達は違います。友達であり、ライバルであり、あとは共に成長し合えるというか。仲のいいクラスメイトのなかには、卒業してからずっと同じところに勤めていて、１つの技術を極めようとしている友達もいますし、そういうの姿も刺激になっています。

卒業後は、地元の静岡に戻って就職し、２年ほど働いていました。学生時代の一人暮らしがちょっと大変だったので、やっぱり地元がいいと思って帰ったんです。ただ、実際戻ってみると東京の方がいろいろな情報が入って来ますし、都内の方が勉強会なども多いので、もう１度勉強しよう、もう１回頑張らなきゃと思って、東京に再度出てきました。そのときにちょうどクラスメイトだった本間先生が自分で整骨院を立ち上げるというので「一緒にやらない？」と誘ってもらいました。一緒に仕事をするのは、面白かったですね。卒業後は違うところに勤めていたので、お互いに知らない技術もありましたし、やり方もやはり違うので、それが勉強になりました。それから１年半やってきて今では２店舗になりました。最初に立ち上げた「やよい整骨院」は本間先生が、この整骨院は僕が任されています。