図師あゆみさん理学療法士 (医療法人 盈進会 岸和田盈進会病院 勤務)
出身校大阪医療福祉専門学校
理学療法士を目指したきっかけは、スポーツでケガをした時に、治療をしてもらった時。回復のために熱心にサポートしてくださる方を見て、「私もこんな仕事をしたい」と感じるようになりました。
一度はスポーツトレーナーの道を考えていたのですが、理学療法の重要性を知り、この職業を目指そうと決意しました。
専門学校では、夜間のコースに通っていたので時間のやりくりや試験勉強など大変なことも多かったですが、夜間クラスだからこそ、様々な年齢のクラスメイトと出会うことができ、みんなと協力しながら学ぶ環境は良い経験になりました。
授業では、実際に体を動かして行う実習授業が多く、毎日楽しかったですね。それに、現場で役だつ知識や実技が多いなと、就職してから実感しました。今でも、教科書、授業のノートを引っ張り出すことも多いんですよ。
今働いている病院には、一般病棟、療養病棟、回復期病棟があり、外来リハや訪問リハも行っています。その中で私は、一般、療養、外来リハを主に担当しています。
人と接する難しさを感じる場面もたくさんありますが、だからこそ「ありがとう」「楽になった」と笑顔で話をしていただくと、とても嬉しくなります。スポーツをされている学生さんで、無事退院して競技にも復帰され、メダルを持って報告に来てくれた方もいらっしゃいました。そういう時の笑顔は、何よりも私のエネルギー源になりますね。やはり、患者さんの笑顔が一番だと感じます。
私たちが接するのは"人"であり、幼稚園生から100歳近い方までいろんな方と接するのですが、一人ひとりに個性があり、患者さんごとに私たちの話し方、接し方も様々です。
患者さんから教えていただくことも多く、人として成長できることも、この仕事の魅力だと思います。
人と接する仕事はとても難しいですが、だからこそとてもやりがいのある仕事です。「○○様のために」と考えて、人生の手助けをさせてもらえる仕事なんて、そう多くはないと思います。
今の夢は、地域医療、地域リハに携わること。かなり先の将来になるとは思いますが、いつかは自分の生まれ育った地元に戻って、地域医療の中で自分の経験を生かせたらいいなと。
自分自身、患者さんからエネルギーをもらうことが多いので、生涯、温かさのある医療に携わっていきたいです。
(※取材・制作:2009年9月)