「超高齢化社会」を支える重要なカギ!
あらゆる領域に活躍のチャンスが広がっています。
リハビリテーションが関わる領域は実に広く、手足などの運動機能はもちろん、視覚や聴覚、また、食事や会話、コミュニケーションといった日常生活、そして精神面のケアまで、人間の生活に関わるあらゆる機能の回復が対象となります。
つまり、それだけ広い領域で専門的な知識、専門スキルを持った人材が求められているということです。
特に現在、高齢化に加えて生活習慣病の増加、病気の多様化など、医療やリハビリが必要とされる要因はさらに増加しており、リハビリテーションに関わる資格、専門職が活かせるフィールドはますます拡大しています。
身体機能の回復をサポートするリハビリテーション医療の専門職(国家資格)。身体機能に障がいを抱えた方に対して、「 立ち上がり」「歩行」といった運動機能の回復を図る練習、リハビリテーション(医療行為)をおこなうための資格です。
理学療法士になるには、高校卒業後、理学療法士養成校(4年制大学、3年制短期大学、専門学校)を卒業し、「理学療法士国家試験」に合格することが必要です。
この資格が活かせる場所
- 総合病院
- 整形外科クリニック
- リハビリテーションセンター
- スポーツジム
- プロスポーツチーム
- など
この資格が活かせる職業
- 理学療法士
-
運動機能の回復からスポーツ選手の体づくりまで
「からだ」と健康を広く支えるスペシャリスト
1965年に誕生した国家資格。身体または精神に障がいのある方に対し、医師の指示のもとで社会的適応能力の回復を図るためのリハビリテーション(医療行為)をおこなうための資格です。
作業療法士になるには、作業療法士養成校(4年制大学、3年制短期大学、専門学校)を卒業し、「作業療法士国家試験」に合格することが必要です。
この資格が活かせる場所
- 総合病院
- 精神神経科病院
- リハビリテーションセンター
- 介護老人保健施設
- デイケアセンター
- など
この資格が活かせる職業
- 作業療法士
-
「こころ」と「からだ」のケアをおこなう
リハビリテーション医療の専門職
音声・言語・聴覚機能に障がいをもつ人に対して、機能回復のための指導やサポート、検査を行う専門職(国家資格)。摂食や嚥下(えんげ)の障がいに対しても専門的なリハビリテーションを行います。
言語聴覚士になるには、言語聴覚士養成施設(大学や短期大学、専門学校)を卒業するか、指定の大学で必要科目を修得した後、「言語聴覚士国家試験」に合格することが必要です。
この資格が活かせる場所
- 総合病院
- リハビリテーションセンター
- 小児障害児施設
- 介護老人保健施設
- 特別支援学校
- など
この資格が活かせる職業
- 言語聴覚士
-
「聴く」「話す」「食べる」
コミュニケーションと食事に関わる機能回復をサポート!
視力、視野、眼圧といった視機能の検査や、斜視、弱視などの治療、矯正訓練を行う、眼科領域の専門職(国家資格)。
視能訓練士養成施設での必要単位修得と、「視能訓練士国家試験」に合格することが必要です。国家試験は筆記試験のみですが、広い試験科目で「目」に関する深い専門知識が求められます。
この資格が活かせる職業
- 視能訓練士
-
視機能の検査や治療、矯正訓練まで
「目」の健康を守るエキスパート!
鍼(はり)や灸(きゅう)で身体のツボなどを刺激し病気の治療や予防を行う医療技術者(国家資格)。一般的に「鍼灸師」と呼ばれますが、「はり師」と「きゅう師」は別々の資格であり、それぞれに国家試験合格が必要になります。国家試験は筆記試験のみですが、解剖学・生理学・リハビリテーション医学など幅広い分野の専門知識が求められます。
この資格が活かせる場所
- 針灸院・針灸接骨院
- リハビリテーション施設
- エステサロン
- プロスポーツチーム
- 開業
- など
この資格が活かせる職業
- 鍼灸師
-
病気やケガの治療から美容、スポーツ分野まで
「はり」や「きゅう」で健康づくりをサポート
「手技」によって身体機能の回復やケガの治療、リハビリなどを行う医療技術職(国家資格)。柔道整復師になるには、指定の養成施設を修了後、柔道整復師国家試験に合格することが必要です。試験は筆記試験のみですが、人間の身体や機能をはじめ、運動学、リハビリテーション医学まで、「身体機能」と「治療」のスペシャリストとして広い分野の専門知識が求められます。
この資格が活かせる場所
- 整骨院・接骨院
- 整形外科病院
- リハビリテーション施設
- プロスポーツチーム
- 開業
- など
この資格が活かせる職業
- 柔道整復師
-
医療、リハビリ、スポーツ分野まで
「手技」でケガの治療やケアを行う、伝統の医療技術職
身体の一部や機能を失った人のために、手足の代わりとなる「義肢」や「装具」を製作する、リハビリテーション医療の専門職(国家資格)。採寸・採型から設計、製作まで高い専門技術が必要になりますが、医学やリハビリテーション学、義肢装具を身体の一部として機能させるための工学的知識など、確かなものをつくるための正しい知識が求められる仕事です。
この資格が活かせる場所
- 義肢装具製作会社
- リハビリテーション施設
- スポーツ用品メーカー
- 総合病院
- 開業
- など
この資格が活かせる職業
- 義肢装具士
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「モノづくり」×「リハビリテーション医療」
両方の専門分野から患者さんを支える医療技術職