なりたい仕事のことを知る ナリカタ

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目標は、動物だけでなく 僕に会いに来てくれるお客さんを作ること

三田 順也さん動物園飼育スタッフ(野生の王国・群馬サファリパーク)

  • インタビュー内容・勤務先等は取材当時の情報となります

命の大切さを伝えるために、動物園に進路変更

自然保護活動に力を入れたくて、専門学校では、ドルフィントレーナーを専攻していました。でも学んでいくうちに、魚だと命の尊さを伝えるのが難しかった。実は、学校の実習で子供たちと関わる機会があったんです。子供がバケツの中の魚で遊んでいたので「そんなことをすると死んじゃうよ」と言ったんですが、うまく伝わらなくて魚が死んでしまった。すると子供が「寝ているだけだから起きるよ」と言ったんです。どうやって命の大切さを伝えたらいいか、カタチのない感情をどう伝えたらいいか、自分には伝える技量がないと、心の中で葛藤していました。水族館と動物園の来園者を比較したら、動物園は動物が大好きで来る人が多い。だから、動物が好きな人たちに伝えて行こうと動物園に進路を変更しました。

目標は、自分の飼育している動物が世界一幸せと胸を張れるようになること

就職した群馬サファリパークは、オランウータンの保護活動や募金活動をしていることが魅力でした。「お客様に伝えて行きたい」ので、オランウータンの担当か、お客様と触れ合えるウォーキングサファリを希望しました。オオカミの繁殖センターやバードパークもできたので、この施設はこれからも進化を続けると思います。 オランウータンの担当の仕事では、オランウータンの希少性を話してそれがお客さんに伝わったとき、形として募金活動に協力してくれたたときはうれしいです。目標は動物の魅力を最大限に引き出してお客さんに伝える、動物とお客様の架け橋になること。動物だけではなく、僕に会いに来てくれるお客さんを作ること。一番の目標は、自分の飼育している動物が世界一幸せだと胸を張って言えるようになりたいと思っています。 夢はマラソンと同じだと思っています。走れば走るだけゴールに近づいていくし、あるけばゆっくり近づいて行く。諦めてリタイアすれば終わってしまう。だから自分のぺースが大事。僕の最終ゴールは、動物と一目合っただけで、感情がわかり合えるようになることです。