なりたい仕事のことを知る ナリカタ

  • ナリカタコラム
一番幸せなときを、
お花でもっと幸せにするお手伝いができる仕事

小池 真由子さんブライダルフラワーコーディネーター(リビエラ東京(結婚式場))

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親戚の結婚式で「花の力」に感動した

母がガーデニングが好きだったり、親戚が百合農家だったりして、結構お花に触れる機会が多くかったので、お花が好きだったんです。高校の部活の発表のときに、お花を生ける機会があったんです。造花を生けて小道具にしたんですが、その造花を「かわいい」と言ってもらって、ちょっと嬉しかったという経験もしました。また、親戚の百合農家で百合を栽培しているはとこのお兄さんが結婚するとき、新婦さんがその百合を持って登場したんです。会場もすべて栽培した百合で装飾されていて素敵だな、お花ってすごい力があるなと感動しました。それで高校2年で進路を考えるときに、もともと好きだった「お花」の仕事に就こうと決め、専門学校の体験入学に参加しました。

他の専攻の授業も仕事に役立っている

在学中は、好きなものを作れたことが楽しかったです。また、他の専攻の授業が選択できるWメジャーカリキュラムで、「熱帯魚飼育管理」と「エキゾチックアニマル」、「フラワーセラピー」の授業を受講しました。純粋に楽しめた授業でした。仕事に就いてから思うのは、なんでもやっておいた方がいいということ。いろいろな経験をすることは大切ですね。実は、この授業が仕事で役に立っているんです。テーブル装飾で、ボトルアクアリウムをやりたいというお客様がいらっしゃったんです。アカヒレという小さい魚や、クマノミ、金魚という方もいらっしゃいました。要望があったときは少し驚きましたが、こういう風に魚を入れたらいいんじゃないかというアイデアが浮かびましたから。

接客ができ、大きく豪華なものが作れる仕事を希望

入学当初は、お花の仕事と漠然とした目標でしたが、、「接客をやりたい」、「大きなもの、豪華なものを作りたい」と思っていました。でも、お花屋さんもいいのですが、もっと大きなもの作りたい。でも、お花屋さんでないと接客ができないと思っていました。1年の終わりから、ホテル内の花屋さんで週末にアルバイトをしたのですが、ブーケの打ち合わせや、卓上のお花の打ち合わせなど、そういうふうに接客する機会もあるんだと知りました。就職先は、担任の先生がここが合っているとおっしゃったこともありますが、1年生の6月に、この結婚式場のブライダルフェアを見学したのがきっかけです。とにかく装飾が素晴らしくて。テーブルの花にも煙が出る演出がされていたり、使っている花もあじさい、ダリア、オールドローズなど、豪華な花ばかり。ここならば、何かすごいことができるのではないかと思いました。

お客様の要望は出来る限り叶えたい

結婚式は、土日や連休、祝日に集中します。会場は6バンケットありますが、会場の装飾もすべて取り替えて、1バンケット3回。もう、大騒ぎです。入社した当時は、先輩について勉強させてもらい、半年で接客にも出させていただけるようになりました。打ち合わせで大変だったのは、珍しいお花を使いたいという要望です。11月の結婚式ででひまわり使いたいというように、花の時期が違うお花を使いたいとうお客様ですと、叶えてあげたいけれど、叶わない部分もあったりします。でも、この会社はお客さまの要望を全部叶えてあげたいという気持ちでいます。ですから絶対にできないとは言わないです。たとえば、チュールレースを頭につけたいというお客様がいらっしゃって、それは既製品ではなくて、違うものを使いたいと。そのときは、私の休日に買いに行きました。出来る範囲であれば、叶えてさしあげたいと思っています。仕事の魅力は、「お客様の一番幸せなときのお花を作れる」、一番幸せなときを、お花でもっと幸せにするお手伝いができることです。今、ブーケの打ち合わせができるようになってひとつ夢が叶ったので、次は卓上のお花を作れるようになりたいです。新しい卓上花を作って、「この花、キレイだな」とお客様に言ってもらえたらうれしいです。