なりたい仕事のことを知る ナリカタ

  • ナリカタコラム
ダンスを通じて広がっていく、人とのつながりが私の宝物。

伊藤加奈恵(KANAE)さん

  • インタビュー内容・勤務先等は取材当時の情報となります

ダンスをしていて一日中、部屋にこもって踊っていた小学校の頃。

小学校3年生の時に、同年代の子が踊っているのを見て、「私もやりたい!」って思ったんです。メイクをして、かっこいい衣装を着てとてもキラキラしていてすごく憧れました。
でも、そのころは両親に「ダンスがしたい」とは言えず、小学校から帰ってきてからすぐ部屋にこもってひとりで踊っていました。テレビで踊っている子のマネをしたりして、一日5〜6時間位やっていました。本格的にダンスを学びはじめたのは高校に入った頃からですね。

5万人の観客を目の前にした時の感動が忘れられない。

専門学校に通っている時に、サザンオールスターズのバックダンサーを募集していたオーディションに受かり、東京ドームで踊ることができたんです。5万人もの観客を前にして私は大感激! ダンサーを目指した時に決めた目標が「東京ドームで踊る」だったので、あの時の感動は今でも忘れられませんね。

踊るだけではない、ダンサーの喜び。

ダンサーになるまではわからなかったんですが、色々なところで仕事をするので、様々なひとと知り合うことができるんです。多彩なジャンルのダンサーやスタッフ、アーティストなど、大人から子どもまで多くの人たちとダンスを通じてつながることができる。その中で生まれた絆をとても大切にしています。そこからまた次の仕事につながっていくこともありますし。ダンサーにとってコミュニケーション能力は、とても大切なんだなと実感しています。
また、バックダンサーは、ただ踊るだけじゃなく、常に考えて踊らなきゃいけないんです。アーティストやタレントにあわせて雰囲気を変えたり、歌に集中できるように気を使ったり、まわりの空気を読んで踊ることが要求されます。自分ひとりだけで踊っている訳ではないし、自分ひとりじゃ舞台に立てない。些細なことにまでに気を配ってダンスをするのは大変ですが、同時に大きなやりがいも感じます。

ダンサーに重要なことは“基礎力”と“根性”

私はこの仕事をしていく上で、自分の苦手なことにしっかりと向き合うようにしています。日々の基礎練はもちろん、苦手なスタイルのダンスなどもかかさず練習していますね。また、ダンサーは体が資本の仕事なので、何が起きても踊れるように日頃から体や心のケアも意識しています。でも一番大事なのは踊ることが好き、楽しい、という気持ちを忘れないことでしょう。好きじゃないと毎日練習なんてできないですから! 皆さんもダンスをすることが好きという気持ちを大切にがんばってください。