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先輩を知る

がむしゃらに描いた学生時代、在校中デビューの夢を叶えました!

くまがい 杏子さんプロマンガ家(小学館「 Sho-Comi」で連載中)

  • インタビュー内容・勤務先等は取材当時の情報となります

卒業までにデビューすると決心して学校に入学

くまがいさんの作品『放課後オレンジ』は、中国、韓国、台湾、タイでも発行。 ©くまがい杏子/Shogakukan

家は家族全員がマンガ好き。姉と私が「りぼん」と「なかよし」、弟が「少年ジャンプ」と「少年サンデー」、母はホラー漫画を買って来たり( 笑)。そんな環境からか、自然にマンガ家になろうと思っていました。でも、この学校に入る前にはイラストの専門学校へ通っていたんです。そこを卒業するとき「やっぱりマンガをやりたい」と思いました。母は反対でしたが、父は「やりたいことをやればいい」と。うれしかった反面プレッシャーでしたが、「卒業までに絶対デビューしよう」と心に決めて入学しました。

目標は単行本の帯に「100万部突破」とつくようなヒット作を描くこと

ペンを持ったこともなければ、マンガを描いたこともなかったので、学校での授業はすべて新鮮。マンガのいろはをこの学校で学びました。当時の授業で楽しかったのが、1ページマンガ。1ページ完結でもいいし、その次が気になるものでもいいし、それをクラスのみんなで評価しあい、その評価を元に続きを描く授業。クラスは和気あいあいで楽しかったですよ。でもライバル心はありました。友達の作品と比べて落ち込むこともありましたが(笑)。そして、がむしゃらに描き続け、「少女コミック」で準入選。3年の夏休みにデビューが決まり在学中の12月にデビューしました。連載を持つ今の生活は、編集部に6日間缶詰でネームを考え、家で7日間で原稿を描き、1日休みというパターン。しんどい時にはファンレターを読みます。それから、どんな忙しくてもマンガを読みます(笑)。プロになった今もマンガは大好き、読むと元気になります。夢?「100万部突破」と単行本の帯につくような、そんなマンガが描けるといいですね。