ツアーコンダクターとして働くためには「旅程管理主任者」の資格が必要となります。この資格を取得していないと、メインのツアーコンダクターとして働くことができないので、まずは旅程管理主任者の資格取得を目指します。
旅程管理主任者の資格は、国土交通省に登録された機関（日本添乗サービス協会、日本旅行業協会、全国旅行業協会など）で「基礎添乗業務研修」を受け、実務研修を修了することで取得できます。この資格を取得するとメイン（主任）ツアーコンダクターとして働くことが許可され、一人でツアーに同行することができるようになります。

近年ではツアーコンダクターの養成を行なっている学校も増えたので、旅程管理主任者の取得も視野に入れた上で、ツアーコンダクターに必要な知識や技術を効率的に学ぶため、養成施設へ通う人も増えています。

ツアーコンダクターには旅程管理主任者だけでなく、英語をはじめとした語学力、観光地に関する地理や歴史といった知識なども求められます。通訳案内士のように、資格を取得する上で必ずしも語学力を問われるわけではありませんが、海外ツアーに添乗する際には英語能力は必須となりますし、採用条件に組み込まれている場合もあるので、これからツアーコンダクターを目指す方は、語学学習にも力を入れておいたほうが良いでしょう。