なりたい仕事のことを知る ナリカタ

  • ナリカタコラム
タレントさんには、帽子のAPさん!って呼ばれています。

梅野 麻未さん

(フリーランス)
APとして『熱血!平成教育学院』『平成教育委員会』
『奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ)などを担当。

  • インタビュー内容・勤務先等は取材当時の情報となります

いろいろな人との出会いが私の天職を見つけてくれた。

実は私、この業界を辞めようと思ったことがあるんです。ディレクターになって2年半ぐらいたったときに、「もうイヤだっ!」て思って。でも、かわいがってくれていたディレクターが「おまえ、しゃべりがうまいんだからAPになれ!」って引き止めてくれて。それが今の仕事へのきっかけでした。思えば、テレビカメラマンを目指して専門学校に入り、照明に転向して、そのあと制作になって…。いろいろな人と出会って、関わっていくうちに、いつのまにかAPへの道のりを周りの人たちが作ってくれていたんですね。

アシスタントディレクターの仕事はボーダレス!

APの仕事は…実は私もほかのAPさんが何をされてるのかよくわかりません。ディレクターのアシスタントがAP。だから、仕事の枠組みは決まってないんですよ。
私の仕事は主に出演者のキャスティングです。ディレクターから企画をもらったら、番組の狙いどおりに動いてくれるゲストをコーディネートする。ゲストが決まったら、新人のフォローをお願いしますとか、だれだれさんとこう絡んでくださいなどとお願いをしています。
あとは、出演者が気持ちよく収録をしてもらうための心配りですね。収録日の一週間前から、出演者が出ている番組は欠かさずチェックして「あの番組観ましたよ~!」と話しかけ、テンションを上げもらったりします。あとは、収録日が出演者の誕生日だったり、バレンタインなどのイベント日の場合は、プレゼントを用意したり、チョコを買って配ったりなどですかね。収録までに気持ちを盛り上げてもらって一番いい状態で、仕事していただきたいなと思っているので。

ディレクターに必要なことそれは飲み歩くこと!!

この仕事にはノリのよさと、声が張れる(大きい)ことが必須ですよ〜。あとは飲み歩くこと。おもしろい企画だったり、採用される企画って、会議室で考えたことより、断然飲んでるときの方が多い! だから意識的に飲み歩くようにしてます。
未成年だったら、知らない人ととにかくしゃべってみる!そして、観察してみる。いろんな人をたくさんサンプリングしておくと、話の仕方がわかるようになります。この人はこういう人だからこう話をすれば盛り上がるって。それで気が合う人を見つけて人脈を作っていく。話の仕方がわかれば、自分の気が合わない人でも仲良くなれちゃいますし。
あとは大切なのは…謙虚な気持ちを持つことですね。私は、これからも謙虚な気持ちを忘れないようにしつつ、自分の意思もちゃんとと伝えておもしろい番組を作っていきたいと思っています。