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資格・試験情報

潜水士やスクーバダイビングなど、海に関わる資格が仕事に役立ちますす

水族館飼育員として働くために、必ず取得しなくてはならない国家資格はありません。しかし、「潜水士」、「Cカード(ダイビング)」や「普通自動車第1種免許」を、就職にあたっての必須条件としている水族館がありますので、水族館飼育員を目指すのであれば、取得しておきましょう。また、経験を積んで取得する資格もありますので、ここでご紹介します。

水族館飼育員になるために役立つ資格

潜水士(国家資格)

労働安全衛生法第75条 高気圧作業安全衛生規則第52条に基づき、 潜水士免許試験に合格した者に対し、都道府県労働基準局長が付与する国家資格です。潜水士とは、潜水という特殊技能を持ち、海中で幅広く活躍する専門家。たとえば、水中でのテレビ・写真撮影、各種調査、観察、水中バレエ、水族館での餌付け作業、土木作業、サルベージ作業、船底の清掃・補修・補強作業、水産物採取、災害・事故時等のレスキュー隊活動などが挙げられます。潜水器を使っての作業は危険が伴うため、潜水士の資格を持った人だけが行うことができます。

受験資格 学歴、性別、実務経験不問、年齢制限はありません
試験 年4回(1月・4月・6〜7月・10月に実施) 全国の試験センターで実施
試験科目

科目は、潜水業務、送気、潜降及び浮上、高気圧障害、関係法令の4つから出題。学科試験のみ。合格率:70%前後

主催:財団法人 安全衛生技術試験協会(厚生労働大臣指定試験機関)

Cカード(スクーバダイビング、スキューバダイビング)」

Cカードとは、「Certification Card」=認定証で、民間のダイビング指導団体が、一定の知識・技術についての講習を受けたことを 認定または証明するカードです。法的効力はありませんが、スキューバダイビングに関わるサービスの提供を受ける場合、Cカードの提示を求められることがあります。また、海外では、Cカードを所持しない者のスクーバダイビングを法的に禁止していたり、スクーバ・ダイビング器材の販売や貸与を禁止していることがありますので、ダイビングをするためにはCカードの取得が必要になります。

全国統一の基準がないため、指導団体によって取得のための日数や金額は違っています。認定証取得のためには、一般的にプールでの講習、学科(学習と実技)、そして2回の海洋実習が必要になります。

世界中に多くのダイング指導団体があります。世界での認知度が高い PADI(パディ)の場合、ダイバーになるために最初に受講するコースは「PADIオープン・ウォーター・ダイバー・コース」になります。ほか、「NAUI(ナウイ)」、「BSAC(ビーエスエーシー)」のほか,日本国内だけでも30ほどの認定団体があります。

水族館飼育員に関する資格

飼育技師資格認定試験

水族館や動物園などの飼育係の実務能力を試す認定試験。資格は動物飼育技師と水族飼育技師がある。受験資格は、社団法人日本水族館水族館協会に加盟している水族館・水族館で2年以上飼育に従事している人。試験は選択記述方式の学科試験。問題は飼育技師認定試験問題集から出題されます。

主催:財団法人 日本水族館水族館協会

動物関係の仕事に就くために役立つ資格

愛玩動物飼養管理士

社団法人日本愛玩動物協会が公認している資格で、「動物愛護および管理に関する法律」に基づいて、動物愛護と適正な飼養管理の普及・啓発を行うための知識・技能を持つと認定登録された人に与えられる資格です。動物関係法令や動物愛護運動史、保健衛生、公害問題、動物の疾病予防、管理士の社会活動、各種動物の飼養管理、犬猫のしつけ等の知識を体系的に習得・普及する指導として認定。2級、1級があります。

主催:公益社団法人 日本愛玩動物協会