なりたい仕事のことを知る ナリカタ

  • ナリカタコラム

仕事を知る

水族館飼育員の仕事

展示生物の飼育管理のため観察業務を中心とした仕事をしています

水族館飼育員の仕事は、水族館に展示されている魚や海洋動物たちの飼育管理です。
多くの水族館では、魚類と海獣類で担当が分かれており、同じ魚類でも水槽ごとに担当を持つなど、それぞれの担当や専門に分かれて仕事をしています。 水族館飼育員の1日は、開館前の水槽の巡回から始まります。病気の魚がいないのか、産卵などが始まっていないのかなどを見て回り、魚たちの健康状態をチェックします。同時に、水槽の水質チェックも重要な仕事です。
飼 育員が多くの時間をかけているのが、餌。水族館にいる様々な水性生物、それそれの食性にあった餌を用意します。餌の解凍し、海獣用に魚をさばいたり、小さな魚用には餌を小さく切り、それぞれの餌の量を計量するなど、調餌と呼ばれる準備作業も時間がかかります。そして、給餌。それぞれの個体に行き渡るよう、 また餌の食いつきなどから健康チェックも行います。
給餌タイムを解説とともに来場者に楽しんでもらったり、人気のイルカやアザラシのショーも飼育員(ドルフィントレーナー/海獣トレーナーとも呼ばれています)の仕事です。このほか、館内のイベントや展示の企画を考えたり、実施も行っています。

写真1
健康チェック

魚の動き、色などで健康をチェックします。魚たちの健康のためには、水質管理も重要です。

給餌・調餌

魚や海獣の餌を準備し、それぞれの個体に行き渡るように時間をかけて餌を与えます。餌の食いつきなどで健康チェックもします。

飼育

たとえば魚が病気にかかれば、別水槽に移し、獣医からの処方とおりに薬を与えたり、場合によっては24時間で看病することも。

研究・繁殖

日々の飼育を記録し、魚類などの生態について研究をするのも飼育員の仕事。環境問題が叫ばれる中、海洋生物の研究が注目されています。

イベントの企画・運営

独走的な展示方法を考えたり、多くのお客様に来演いただけるような企画展やイベントを考え、実施します。

ショー・トレーニング

イルカやアシカなどの海獣ショーは水族館の花形。ショーは海獣の能力や生態を来場者に楽しく知っていただくために行います。トレーナーは日々地道にトレーニングを行っています。

解説

それぞれの展示場で、給餌時間などを利用して、水性生物の生態や特徴を解説している水族館があります。この解説も飼育員の仕事です。

接客

来園者からの質問に答えたり、来園者が参加できるふれあい型のイベントなど、接客業務も飼育員の大切な仕事です。