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仕事を知る

自動車デザイナーとは

自動車メーカーが提案する次世代の自動車デザインを創造
高価な製品に見合った高いレベルが求められる専門職

スタイリッシュなスポーツカーやミニバン、ステーションワゴンなど、街なかにはたくさんの自動車が走っています。男性なら誰でも自動車やバイクに憧れたことがあると思います。女性にはかわいいミニや軽自動車が人気です。その自動車の開発に携わり、外観や内装のデザイン、カラーコーディネートを提案するのが自動車デザイナーの仕事です。
自動車は安い買い物ではないため、デザインはもちろん、燃費や環境性能、安全性など、買う人もこだわって選びます。そのため、どの自動車メーカーも優れたスタッフを集めて開発やデザインに力を入れています。
自動車デザイナーは「自動車が好き」という気持ちからスタートし、男女や年齢を問わずプロフェッショナルとして業界で活躍しています。それでは、自動車デザインの工程を簡単に説明しましょう。

SPECIAL INTERVIEW

自動車デザイナーの魅力

自転車デザイナー/プロダクトデザイナー
鈴木 剛裕さん

プロフィール

専門学校を卒業後、2001年富士重工業株式会社デザイン部に入社。エクステリアデザイナーとしてR1、R2、トライベッカ、レガシィなどの開発に携わる。2008年退社。現在はフリーランスとしてプロダクトデザインと、家業である観葉植物の生産業に携わる。

「自動車が好き」「物づくりが好き」という気持ちを大切に
過去や現代のデザインを知ったうえで未来のデザインにチャレンジします

学生時代に自動車やバイクなどの乗り物が好きで、よくノートに落書きをしていました。どうすれば乗り物をつくる人になれるのかを調べて専門学校を見つけて見学に行きましたが、たくさんのデッサンや見たことのない画材・道具をたくさん見せられて不安になりました。それでも好きな世界だったし、やってみたいという気持ちが強かったので、この世界に飛び込んで夢を叶えることができました。
仕事では毎日が自動車に囲まれた生活です。まずは、調査も含めてたくさんのメーカーのたくさんの新型車に触れます。そして、開発スタッフと考えた企画やニーズ・トレンドを織り込みながら自分の発想をスケッチへとつなげていきます。もちろん、自動車は道路を走る乗り物。交通法規を踏まえて、操縦性や居住性、スピード感やそのマシンのキャラクター性をデザインに盛り込んで表現します。海外向けにデザインする場合は、その国の交通法規に合わせてデザインすることもあります。そして、自分だけが満足するデザインにならないように、たくさんのアイデアを出し、たくさんの意見を取り入れて開発が進んでいきます。
自分にとって自動車デザイナーの仕事は、未来の世界を創造し、新しい楽しさを提案する。美しさやかっこ良さ、使いやすさを追求する仕事です。自分たちが手がけた自動車が世に出たとき、その自動車に楽しそうに乗っている人を見かけたときにこの仕事をしていて良かったと感じますね。