保育園における「病児室」の設置が進み、
医療保育士の活躍の場は広がりを見せています
就業時間 | 176時間/月 ※就業場所によって異なる |
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平均給与 | 17~22万円/月(初任給) |
就業者の男女比 | (男性)1:(女性)9 |
医療保育士の主な活躍のフィールドは、小児病棟などに設置されている保育施設です。こどもたちの中には、重い病気や大きな怪我をしている子もいるので、保育や心身のケアを行うためには、基本的には医療スタッフと連携できる環境が必要となります。募集状況は各病院によって異なります。また、病院の系統などによって、採用基準や求められる知識・技術も変わってくるでしょう。
医療保育士の新しい活躍の場として近年増えてきているのが、保育園に設置される「病児室」です。ここ数年、共働きの夫婦が増加傾向にあるため、医療施設に併設されることが多かった病児保育施設を、保育園に設置する動きが進んでいます。これまでは医療機関のみに集中していた病児たちの保育が、今後は保育園でも行われるようになり、医療保育士の活躍の場は広がりを見せています。同時に医療保育士の求人数も増加傾向を見せており、今後ますます高まることが期待できるでしょう。
病児保育施設とは、病気のこどもたちを預かり、保護者に代わって看護や保育を行う施設です。預かる対象となるのは、比較的症状が軽く、数日程度の短い時間で元気になるこどもたちです。
この施設は大きく分けて医療施設併設型、独立型、保育施設併設型の3つに分かれており、医療施設に併設されているタイプが圧倒的に多く存在しています。
しかし近年、不況などの影響により夫婦共働きの傾向が増え、保育施設などにも病児保育を求める声が多くなってきました。このような状況に対応すべく、現在は厚生労働省が支援を行いながら、一般的な保育施設への「病児室」の設置を進めています。また、これから設置される保育園には、すでに病児室の設置が進んでおり、今後、医療保育士の新しい活躍の場となることが期待されます。
※1:厚生労働省のサイトで詳しい情報を御覧いただけます