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なりかたを知る

必要な知識・求められる資質

こどもたちの生活と自立をサポートするための専門知識と
一人ひとりを受け止める包容力が欠かせません

必要資格
  • 必須の資格は「保育士資格」です。あればよい資格としては、「保健児童ソーシャルワーカー」や「社会福祉主事任用資格」などの福祉に関する資格、「幼児安全法支援員」「上級救命技能検定」など医療関連資格や、カウンセリング、生活指導に関する資格も取得しておくと役立つでしょう。

求められるスキル・資質
  • ・問題解決力 ・コミュニケーション能力 ・包容力 ・明るさ、笑顔

  • ・根気づよさ

生活指導やカウンセリングなどの資格取得を目指しましょう

施設保育士は、こどもたちのケアを行いながら生活習慣を教え、自立のためのサポートを行います。そのためには保育士の資格はもちろん、施設で両親に代わって生活指導を行うための資格や知識が必要になります。また、こどもたちの体調管理やケアを行うための医療に関する知識、レクリエーションや教育に関する資格なども取得しておくとよいでしょう。

優しい笑顔と包容力でこどもたちの心のケアを

資格や知識の他に、こどもたちに対する包容力や愛情といったヒューマンスキルも欠かせません。 児童福祉施設で暮らすこどもたちは、何らかの理由で両親と離れて生活をしています。保育士に愛情を求めるこどもも多くいるので、一人ひとりとしっかり向き合った上で受け止める包容力、そして、こどもたちの心を満たす愛情と笑顔が不可欠です。
また、生活指導やカウンセリングを行なったり、こどもたちとの距離を縮める上で、コミュニケーションスキルも欠かすことができない能力の一つです。

根気づよさや忍耐力、柔軟性も大切です

こどもたちと関係を築くまでには時間がかかるので、少しずつ歩みよる根気づよさや、こどもに対し自分の感情をコントロールする忍耐強さ、突発的に発生する問題を自分で考えて解決できる力なども、施設保育士には求められます。
児童福祉施設は保育園と異なり、親に代わって全面的にこどもたちを育てていく施設です。そうした自覚と責任を持った上で、こどもたちと向かい合うことが必要です。

児童福祉施設とは、満18歳以下の児童の生活や自立を支援するための施設です。こどもの保育や生活サポートが主となる施設、障がい児の支援を行うための施設、乳児のケアを行う施設など、それぞれ施設の特性に合わせた専門知識や技術が求められます。また、いずれの施設でもこどもたちを理解していく上でコミュニケーション能力は必須であり、聞く・話す双方の力が求められます。