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歯科衛生士とは

歯科医師とともに口の中の健康を支える
口腔内のプロフェッショナル

国家資格を有する口腔内の専門家

歯科衛生士(DH)は、国家資格を有するいわば「口の中の健康を守るプロフェッショナル」。 歯科医療の現場には、同じく歯科医師の指示のもとで働いている歯科助手(DA)もいますが、こちらは専門資格が不要な分、患者さまの口の中を触れることはできません。

チーム歯科医療の中核である歯科衛生士

歯科衛生士は歯科医師の助手ではありません。保健指導や歯・口腔内の保健を担う専門職で、疾患の予防や歯周病についての専門的な技術・知識が必要とされま す。 歯科医療の高度化・複雑化に伴い、今日では一般の医療と同様に「チーム医療」が実践されています。つまり、歯科医師と歯科衛生士、さらには歯科助手、歯科 技工士が密接にタッグを組んで患者さまの治療に当たるのが当たり前になっているのです。歯科衛生士は、チーム歯科医療の中核のひとりと言えるでしょう。
超高齢社会となった日本では、これからの高齢者の生活の質を守るため、その健康の基本となる食生活を支える歯や口腔内の健康の維持に向けて、歯科衛生士は大きな社会的役割を担っていくことになります。

歯科衛生士の魅力ポイント!

1たくさんの人の健康を支える仕事
歯科衛生士は、歯科医師と同様に歯科診療の現場で患者さまの口腔内の健康を直接に支える仕事です。また、むし歯や歯周病の予防処置、保健指導も担う歯科診療の中心的役割を担っています
2スペシャリストであることを表す国家資格
歯科医療実務の知識・技術のみならず、患者さまの不安を取り除くためには、豊かな人間性や総合的な能力が必要とされる歯科衛生士という職業。厚生労働省認可の歯科衛生士資格は、歯科分野のスペシャリストである証となります
3一生の仕事として安定した就職環境
2003年に施行された健康増進法には、歯科衛生士が保健指導を行い住民からの相談を受けるように明記されています。超高齢社会を迎えた日本において、歯科衛生士には適切な保健指導のできるスペシャリストとして活躍する場が増えるものと考えられます。 これからの歯科衛生士は、地域社会を支える存在感のある職業として、将来ますます必要とされる時代になっていくでしょう

TOPICS!

高齢社会において高まる歯科衛生士の役割

国連の定義によると、日本は高齢化社会、高齢社会を経て2007年には超高齢社会に突入しました。
今後もしばらくは高齢者の割合が増え続けていくことは明らかですが、高齢者が健康で質の高い生活を送るためにも、食生活が重要であることは明白です。
「いつまでも、おいしく食べる」ために、歯の健康は必須なのです。また一方、高齢者の直接死因にもつながりかねない嚥下性肺炎の予防に向けて、口腔ケアの重要性も指摘されています。
歯科衛生士には、高齢者福祉の観点からも、今後ますます重要な役割を果たすことが期待されています。