体の一部となる「歯」の代わりや矯正装置を制作。
“モノづくり”の立場から歯科医療を支える義歯制作のエキスパート!
歯科技工士は、歯の治療の時に使う詰め物やかぶせ物、さし歯、矯正装置などを制作する、歯科医療の専門技術職です。
歯科医師と違って、歯科技工士が患者さんに直接触れることは認められていないため、歯科医師が取った歯型やその指示をもとに、義歯や矯正装置の制作や修正を行います。
歯科技工士の多くは専門の技工所などで働いており、歯科医院で患者さんに接するのは歯科医師や歯科衛生士になるため、私たちが普段「歯科技工士」という職業を目にすることはほとんどありません。しかし、実際は歯科医師だけで歯の治療が成り立っているわけではなく、技術者として“モノづくり”の立場から歯科医療、そして歯科医師を支えているのが「歯科技工士」なのです。
歯は、物を食べたり、人と話す上で欠かせない身体機能の一部であり、私たちの表情をつくっている顔の一部でもあります。特に高齢化社会である現代、高齢者の健康や自立を支える上で歯の健康は不可欠であり、近年では「見た目の美しさ」を追求する審美歯科のニーズも急激に高まっていることから、歯科技工士の役割はこれからますます重要になることが予想されています。