なりたい仕事のことを知る ナリカタ

  • ナリカタコラム
自然の素晴らしさを伝えたいという思いと、
人の成長の現場に関われる楽しさが、私を成長させてくれました。

三島 昂彦さん環境教育指導者
めばえ幼児才能学園

  • インタビュー内容・勤務先等は取材当時の情報となります

野生動物の絶滅を食い止めたいという強い思いがきっかけ

小さな頃から、自然が好き、人が好きでした。小学校のときには、勉強そっちのけでニホンオオカミや、絶滅動物の本を読みはじめ、生きものが人間の行為によって絶滅している現状を知りました。「なんでこんなことが起こるの? 僕がなんとかせなアカン」と思ったことが、専門学校で野生動物を勉強する大きなきっかけになったと思います。ちなみに、小学校の時の卒業文集には、夢は「絶滅したニホンオオカミを見つけること」と、力強く書いていました(笑)。その専門学校への進学では、1度だけ迷ったことがあります。それは、動物園の専攻か、野生動物の専攻に進むかです。最終的には野生動物を選択したのですが、決めた理由は「野生動物の専攻は、自然の中にたくさん入れるよ」という先生の言葉でした。学生時代はその通り、 自然の中での実学中心の授業でした。その中で、野生動物の絶滅をなんとかしたい、大好きな自然と共に生きられる社会を作るには、まずは野生動物の素晴らしさ、自然の素晴らしさを、興味の薄い一般層に伝えることが大切だという考えに行き着きました。

自分の腕次第の業界だから、自分の将来が楽しみでたまらない

そんなときに、今働いているめばえ幼児才能学園という幼児教室から、自然体験学習指導者の求人があることを知りました。はじめは、幼児という未知の領域なので戸惑いましたが、伝える対象には変わりがないと思いエントリーしました。入社したての頃は、知識・経験不足のために何回も壁にぶつかりました。でも、野生動物の素晴らしさ、自然の素晴らしさを一般層に伝えたいという思い、また入社してから本格的に始めた心理学をまなぶこと、人の成長の現場に関われることの楽しさが、自分を成長させてくれたのだと思います。
自然体験学習というのは、ただ自然の知識があればいいというだけではなく、教育・心理学・自然科学・安全管理・野外料理・レクリエーションなどの幅広い知識・経験が必要です。まだまだ、覚えることがいっぱいで壁にぶつかる毎日ですが、「次はどんな壁がでてきてくれるのか」を、最近は楽しみにしています。一人前には何十年かかる仕事ですが、23年は専門学校時代の同級生たちと、自然をテーマに立ち上げた「社団法人 自然大陸が」本格始動する年です。責任も重くなりますが、自分の腕次第の業界ですから、今は自分の将来が楽しみでたまりません。夢は、60歳で専門家として発展途上国に行き、現地の人たちと今の仕事を役立たせながら、一緒に汗を流すことです。必ず叶えたいと思います。もう、今からわくわくしています(笑)。