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仕事を知る

コンサートプロデューサーとは

感動のコンサートを作り出す陰の大黒柱

コンサートプロデューサーとは、音楽コンサートの企画から運営まで、すべてのプロセスの責任者です。コンサートの主催者と打ち合わせを行い、目的や主旨をもとにどのような内容や演出が必要かを考え、それを実行していきます。コンサートプロデューサーには、コンサートを無事に終わらせることだけではなく、いかに多くの人に足を運んでもらえるか、そして来場した観客の多くに感動してもらえるコンサートを作り上げるかも求められます。

コンサートだけでなく、フェスティバルや展示会、コンテストなど様々なイベントの制作など、幅広く活躍する人もいます。

制作しているコンサートやイベントの時間にあわせて働くため、勤務時間は不規則で残業が深夜にまで及ぶこともあります。しかし、自分が作り出したコンサートやイベントが一度に多くの人の心を動かし、楽しませることのできる大変やりがいのある仕事です。コンサートの開始直前に観客でうめつくされている客席を見るとき、自分考え、作り出したイベントに観客が楽しんでいる風景を見ると、どんな辛い仕事があっても忘れてしまうくらいの幸福感を味わうことができます。

SPECIAL INTERVIEW

コンサートプロデューサーの魅力

江見千尋さん

プロフィール

イベンター、舞台監督、舞台照明として業界の第一線で活躍。
HOUND DOG、THE STREET SLIDERS、マイケルナイマン、岡本知高などのイベントや舞台を担当。

自分の仕事の評価を現場で観客から直接もらえることが醍醐味

この仕事の魅力はなんといっても、自分の仕事の結果が、会場で直接わかることですね。コンサートやイベントって、プランナーをはじめ出演者から、監督、照明や音響、特効とかチケットもぎりのスタッフまでたくさんの人が関わってます。たくさんの人たちで作っているようにみえるけど、実は自分自身の仕事の出来がしっかり見えてしまう。よくも悪くも会場で観客から返ってくる反応で全部わかる。直接自分の目で、自分の仕事の出来を判断できるのですごくやりがいを感じますね。
イベンターをしていたときに、イベントのオープニングがはじまった瞬間、満員の観客が総立ちになったことがあったんです。あのときはものすごくうれしかったですね。みんなが喜んでくれている顔を見るとき、いつもうれしくなって、これからも自分の作ったイベントで、たくさんの人をもっと喜ばせたいって仕事のモチベーションも上がります。
これからコンサートプロデューサーを目指す人は、いろんな物を見て、いろんなことに触れてください。そして、人に見せたい物や伝えたいことを見つけて、自分の中にたくさん溜め込んでみてください。興味を持ったり、好きになったらもっともっと、そのことに深く知ってください。何かを伝えたい!誰かを喜ばせたい!そんな気持ちが、多くの人を感動させるイベント作りの原動力になります。
この仕事はとても楽しい仕事です。人が喜ぶ顔を見るのが好きな人はぜひ目指してみてくださいね。