なりたい仕事のことを知る ナリカタ

  • ナリカタコラム
日本中のもっと多くの人たちにAZUREの音楽を届け、元気になってもらうことが目標

夏目 樹里さん「AZURE(アズール)」ヴォーカリスト
Bright (愛知県名古屋市)所属 http://www.bright-co.jp/

  • インタビュー内容・勤務先等は取材当時の情報となります

自分が本当にやりたいこと自問自答し、銀行員から音楽の道へ

私が歌の世界へ踏み出したきっかけは、幼なじみが歌手としてインディーズデビューしたこと。銀行員として働いていた自分自身を顧みて、「私はこのまま目標なく生活していていいのだろうか?」と自問自答をしました。自分の本当に好きなこと、やりたいことを考え直したときに見えたのは、小さい頃から大好きだった音楽の世界。この道へ進もうと決意しました。そして、本格的に歌の勉強をしたいという思いを強めていたあるとき、新聞の折り込みチラシで名古屋コミュニケーションアート専門学校(NCA)を知り、体験入学に参加しました。そこで教えてくださったのが、ご自身も実際にプロのミュージシャンとして活躍している講師の方々。短い時間でしたが、プロの目から見た実践的な授業、その大きな刺激に感動して、ソロヴォーカルコースへの入学を決めました。会社員からの転身、音楽の世界を目指すという強い意志を持てたこと、また「やりたいことをやりなさい」とあたたかく見守ってくれた家族の存在が支えになりました。

プロの先生と同じ夢を持つ仲間に支えられた学生時代

NCAの授業は、歌唱力を上げるための基礎トレーニングから、ステージパフォーマンスや表現力を伸ばすためのライブなど、自分で考え、動き、身につけて行く実践式。入学前には馴染みのなかった洋楽のカバー曲を週に3、4曲を覚えて歌い込む毎日でした。これまで知らなかった音楽、自分自身の能力に向き合う過程は、楽しいことばかりではありませんでした。そんな日々のなか、心の支えとなっていたのが「歌手になりたい」という確固たる目標と、NCAで出会った仲間たちの存在でした。NCAでの学生生活は、あこがれの音楽業界でプロとして活躍する先生と、自分と同じ夢に向かって努力する学生達に囲まれて刺激をうける日々。専門学校は夢を実現させるための場所。自分の成長につながるものはとことん活用しようと思いました。受講可能な選択科目はすべて受講し、積極的に学内イベントにも参加しました。

ユニットとしても個人としてもどんどん進化していきたい

そんな学生時代の私をあたたかく見守ってくださり、卒業後も連絡を密にとっていたNCAの先生。AZUREと結びつけてくれたのは、そのNCAの先生でした。2005年、もともと男性ヴォーカリストを擁していたAZUREは、ライブに向けてデュエットができる女性ヴォーカリストを探していました。AZUREの所属事務所から学校に女性ヴォーカリストの候補がいないか打診があり、先生から紹介していただいたのです。最初は1度だけのライブ出演の予定だったのですが、メンバーの再編成を経て私がメインヴォーカルとなって新たに出発することになりました。現在は、テレビやラジオ出演、ライブ、曲作りといった活動をしています。今後の目標は「ユニットとしても個人としても、どんどん進化していく姿をみなさんにお見せしていくことです。音楽は私にとって最強のもの。年齢も性別も国籍も関係なく、幅広く共有できる。そんな出会いがあるのは音楽だけではないかと思います。日本中のもっともっと多くの人たちにAZUREの音楽を届け、元気になってもらうのがこれからの目標です。

プロフィール

名古屋を中心に活動する男性2人、女性1人の3人組ポップユニット「AZURE(アズール)」の女性ヴォーカリスト。2008年にミニアルバム「Venus Spark」でよしもとR&Cから全国デビュー。国内はもとより中国・北京での記者会見ライブを行うなど、活躍の幅を大きく広げている。ユニットだけでなく、個人としても活躍中。現在、東海ラジオで自身の冠番組「樹里のデラ☆コミュニケーション!」を持つほか、FM愛知、三重テレビでもレギュラー出演中。CM出演やイベントの司会も務め、著名人との共演を果たしている。11年02月にはソロ名義CDをリリース。