超高齢社会の到来に伴い、求人ニーズは急増。
医療、福祉、教育、広い分野で求められる仕事です
作業療法士の活躍フィールドは、総合病院やリハビリテーションといった医療機関を中心に、保健施設、福祉施設など極めて広い分野にわたります。
特に近年、日本では高齢化が進み、現代は「超高齢社会」とよばれる時代に突入しています。そういった時流を受けて、高齢者や障害をもった人のための福祉施設や在宅のサービスが地域ごとに整備され、住み慣れた場所に生活の基盤を置いて治療や介護を受けられる「地域医療」の環境が整いつつあります。
身体の弱い高齢者や身体に障害を抱えた方にとって、遠方にある病院まで通うことは身体的にも精神的にも負担が大きいため、自宅から近い場所で通える、地域に根ざした介護・福祉施設や、自宅訪問型の介護サービスなどが求められており、地域医療における作業療法士の需要は、今後ますます高まることが予想されています。
そしてもう一つ、これからの時代に作業療法士が求められるのは、精神ケアの分野だといわれています。経済成長にあわせて心の病を抱える方も増えており、それによって、生活リズムが不安定になったり、対人関係を築くのが困難になるといった問題がでてきます。作業療法士が関わる主な疾患は、統合失調症、癲癇、認知症、アルコール依存症、神経症、発達障害などですが、これらの人たちが社会生活をより円滑に行えるように、生活リズムの回復、日常生活に必要な能力や対人関係の改善を目指し、リハビリテーションを行います。子どもから高齢者、発達障害から身体障害まで、あらゆる対象者の「心」に寄り添い、社会復帰を支える作業療法士は、これからの時代に欠かせない医療職として、今後も広い分野で求められていくといえます。
勤務体系 | 165時間/月 ※業務、就業先により異なる |
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収入 | 月収:266,000円 (勤続年数4年) |
平均年齢 | 29.9歳 |
就業者の男女比 | 4(男性):6(女性) |
※:平成21年度 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より