なりたい仕事のことを知る ナリカタ

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なりかたを知る

必要な知識・求められる資質

動物や飼い主にとって、何が一番よいかを考えて行動する、もっとよい方法がないのかを追求し、学ぶ姿勢が大切

動物看護士は獣医師のアシスタントだけではなく、最善の「看護」を動物や飼い主の立場になって考え,行動することが大切です。飼い主や動物の不安をやわらげ、信頼を得るためには、知識や技術のほか、コミュニケーション力やホスピタリティが求められます。

SPECIAL INTERVIEW

何がその人や動物にとって、一番を良いのかを考え行動すること、 自分から疑問を持ち、学ぼうとする姿勢が大切です。

動物看護士の仕事は、動物病院の「お手伝い」ではなく、動物を「看護」すること!です。言われたことだけを行うのではなく、なぜそれを行うのか、どうやって行ったら、その人や動物にとって一番良いのかを常に考え、行動すること。もっと良い方法はないのか追求すること。自分がどうしたいかではなく、その人、動物はどうして欲しいのかを考え、行動すること。日常の生活の中でも、これからのことを気をづけると良いと思います。また自分から疑問を持ち、学ぼうとする姿勢も大切です。

動物看護士の仕事のなかで、避けることの出来ない「死」。その場面に多く直面し、自分の気持ちが沈みそうになることがあります。また、その人、動物の「best」を考え、行動することや、自分が「良い」と思ったことが、必ずしもその飼い主さんと動物にとって「良い」とは限らないことなど、難しいこともたくさんあります。
反対に、動物たちと飼い主さんの楽しそうな姿を見る時。元気いっぱいの動物たちや、安心しきった動物を見る時。また、元気の無かった動物たちが元気になっていく姿を見ると嬉しくなります。危険を回避できたり、病気の早期発見や、動物の気持ちを代弁できるなど、自分に関わる動物たちが、安全に楽しく暮らせる手伝いが出来たときが、この仕事を選んでよかったと感じるときです。
動物看護士は目立つ仕事ではありませんが、動物と人間がお互いに幸せに生きていくためには必要な仕事です。一緒に人と動物との幸せな社会を造るために頑張っていきましょう!

阿部 令子さん

プロフィール

アニマルヘルスアドバイザー/動物看護士

アニマルサポートオフィス・ミーチョ代表