アニメーターに関する専門用語
アニメーターの仕事には聞き慣れない言葉がたくさんあります。このサイトで使われている言葉を中心にいくつか紹介します。
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- セル
- アニメーターが制作する動きの部分と背景の絵は別々に描かれます。動画は背景と重ねることができるように透明なフィルム状のセルに描かれます。最近では制作のデジタル化が進むなかでセルの出番は少なくなりました。
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- スキャン
- スキャナーを使って動画をコンピュータに取り込みデータ化する作業のことです。手描きの動画はスキャン作業でデータ化され、コンピューターで彩色されます。
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- モブ
- アニメーションや映画でシーンの背景にいる人たちのこと。アニメーションでは制作費をカットするために静止した絵が使われることが多いのですが、費用がかけられる作品ではモブシーンの人物がそれぞれ細かく動いています。
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- 止め絵
- 1カットの中で動かないで止まっている絵のこと。たくさんの観客を引いて見せる際や、会話シーンで画面に背中を向けている人物が話すときは、"止め絵"を使って制作の時間と費用を節約することもできます。
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- 色パカ
- 動画のなかで色の塗り間違いがあると、その部分の色がチカチカと(パカパカと)点滅するように入れ替わるため"色パカ"と呼ばれます。彩色のデジタル化にともない、色パカの発生は少なくなりました。
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- リテーク
- "リ"は繰り返しを意味するリピートやリサイクルの「Re」、テークは映画などで使われる用語で一回の撮影を意味します。アニメーション制作で使う「リテーク」とは動画や彩色のやり直しを意味して、アニメーターを苦しめる言葉のひとつです。
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- アフレコ
- After Recording(アフターレコーディング)の略で、完成した映像にセリフや音を入れていく作業のことです。アフレコはアニメーターの手を離れ、声優や音響担当者が作業にあたります。
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- クレイアニメーション
- 絵を1コマずつ描いて動きを表現する一般のアニメーションと違い、クレイと呼ばれる粘土で作った人形などを少しずつ動かしたり、変形させたりしながら作成するアニメーション。「ピングー」や「ニャッキ!」が有名です。
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- パペットアニメーション
- 絵やクレイの代わりに人形を使って1コマずつ撮影するアニメーション。クレイやパペットによるアニメーションは制作が困難なため、長編作品よりCMなど短時間の作品に向いています。「チェブラーシカ」や「こまねこ」が有名。
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- ホーリー&ベンジー【HOLLY e BENJI】
- イタリアで放映された日本のアニメーション「キャプテン翼」のこと。スペイン、フランス、ドイツなどサッカーが盛んな国のほとんどで放映されていて、世界の子供たちに愛された日本のアニメーションとして有名な作品です。