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専門用語集

DNA技術者に関する専門用語

  • DNA
    「デオキシリボ核酸」のこと。遺伝子情報を記録する物質で、核酸の一つ。アデニン(A)、シトシン(C)、グアニン(G)、チミン(T)という、4つの物質(塩基)で構成されており、これらが絡みあって「二重らせん」と呼ばれる構造になっている。これに並ぶもう一つの遺伝物質が「RNA」と呼ばれる
  • RNA
    DNAと同じく核酸の一つで「リボ核酸」のこと。DNAが遺伝子情報を記録する媒体であるのに対し、RNAは、DNAの記録情報を運んだり、生物の体内で働く助けを行う媒体。DNAと同じく4つの物質(塩基)で構成されており、アデニン(A)、シトシン(C)、グアニン(G)、そしてチミン(T)のかわりにウラシル(U)が入っている
  • 遺伝子【いでんし】
    (=Gene ジーン) 生物の遺伝性質を決定する因子のことで、DNAのような物質ではなく「情報(またはその単位)」のことをさす。ヒトの遺伝子は約22,000個といわれている
  • ゲノム
    Gene(遺伝子)とome(ラテン語で集合体の意味)を組み合わせた言葉で、生物のもつ遺伝子および遺伝情報の全体を指す言葉。生物の細胞内にあるDNA分子であり、ヒトの体の中には、父親からのヒトゲノムと母親からのヒトゲノムの2セットがあるといわれている
  • 遺伝子工学【いでんしこうがく】
    「遺伝子組み換え」「遺伝子操作」などともいわれ、遺伝子を人工的に操作したり、一つの生物に他の生物の遺伝子を導入して自然界に存在しなかった生命体を人工的に生み出すこと。これによってつくられた生物が「遺伝子組み換え生物」と呼ばれる
  • セルラーセラピー
    「細胞療法」とも呼ばれ、老化した細胞を若い細胞の力によって再活性化したり、機能回復させる治療法のこと
  • 細胞培養【さいぼうばいよう】
    生物の組織や器官から採取した、生きた細胞を培養液中で生育させること。医学、生物学、薬学、農学などの分野で広く利用されており、DNA技術者の仕事はほとんどがこの実験となる
  • 遺伝子治療【いでんしちりょう】
    正常な遺伝子を外部から取り入れたり、遺伝子の欠陥を修復・修正することで病気を治療する手法で「ジーンセラピー」とも呼ばれる。治療法は疾患によって異なり、遺伝子疾患のほか、がんやエイズの治療などに利用されている
  • 再生医療【さいせいいりょう】
    失われた身体の臓器や組織、器官の再生、機能の回復を目的とした医療の総称。
    神経や骨などを人工的に作ったり、組織を移植して機能を回復させたりといった治療法もこれにあたる
  • 免疫細胞治療【めんえきさいぼうちりょう】
    体内から採取した免疫細胞を培養、活性化し、点滴などで再び体に戻すことによって免疫力を高める治療法
  • バイオ医薬品【ばいおいやくひん】
    遺伝子組み換えや人間のタンパク質などを使ってつくる医薬品。糖尿病治療薬の「ヒトインスリン」、抗がん作用を持つ「インターフェロン」などが代表的で、副作用が少なく、癌などの疾患に有有効な新薬として今後の開発が期待されている
  • 抗体医薬【こうたいいやく】
    バイオ医薬品の中でも、人の抗体を主成分とした医薬品。決まった抗原にしか作用せず、副作用が出にくい医薬品として現在主流となっている