培養実験に役立つ様々な資格試験があります。目標を決めてしっかり勉強しておきましょう
DNA技術者に関連する資格としては、「実験動物技術者(2級)」「危険物取扱者」「毒物劇物取扱責任者」「バイオ技術者(中級)」などがあります。中でも「実験動物技術者認定試験」で必要な知識、技術は、あらゆる研究、開発で必須となるため、開発技術者を目指すほとんどの人がこの資格を取得しています。
医薬品や化粧品、食品などを研究、開発する際、人体におよぼす影響を確認するために、マウスやモルモットなどの小動物を用いた実験を行いますが、こうした実験動物の飼育や管理、繁殖、および動物実験に関する知識と技能を問うのが「実験動物技術者認定試験」です。
2級と1級があり、動物の解剖や遺伝、繁殖、病気等に関する学科試験と、動物の取り扱い、実験の技術等を問う実地試験が行われます。
[合格率]2級:70%、1級:40%前後
試験開催時期 | 年1回 学科試験8月 実技試験11月末 |
---|---|
試験開催場所 | 東京・京都 |
受験資格 |
|
試験方法 試験科目 |
学科試験および実地試験
下記の動物種群のうちから1群を選択し、飼育管理、取り扱いおよび実験手技に関する事項について行う。但し、学科試験の各論で選択した動物種を対象とした内容とし、選択する動物種群およびその試験会場は下記のとおりである。 東京会場・京都会場:
東京会場のみ:
|
受験料 | 34,000円 |
申し込み方法 | 受験願書および受験料を「社団法人 日本実験動物協会」へ提出(郵送)する |
試験に関する照会先 |
社団法人 日本実験動物協会 東京都千代田区神田神保町3丁目2番地5 九段ロイヤルビル502号室 TEL:03-5215-2231 FAX:03-5215-2232 |
DNA技術者に関連する資格としては、他にも下記のような資格があります。
特に必須とされているものはありませんが、採用時に知識レベルの証明にもなるため、DNA技術者を目指すほとんどの人が取得しています。
バイオ技術を利用できる能力を判定する試験で、高校生を対象とした「初級」、大学や専門学校等で指定の過程を修了した者を対象とした「中級」「上級」があります。
中級は、遺伝子組換え技術や細胞融合技術、生物などの利用技術やこれらを行うための安全管理に関する知識を認定するもの。上級は、生物利用技術を中心として、遺伝情報利用技術や増殖能利用技術、またそれらに関する知識を持ち、指導的立場でそれを応用できる資質、技術を認定するもの。
日本の消防法では、ガソリン、ナトリウム、硫黄など火災の危険性が高い物質を「危険物」と指定しており、一定数量以上の危険物を貯蔵、または取り扱う化学工場やガソリンスタンド等の施設では、危険物の取り扱いと定期点検を行う「危険物取扱者」を置くことが義務づけられています。
「危険物取扱者」は、これらの危険物を取り扱うために必要な国家資格であり、各都道府県知事の委任を受けて「財団法人消防試験研究センター」が実施しています。
免状の種類によって取り扱うことのできる危険物が異なり、すべての危険部を取り扱うことができる「甲種」と、危険物の種類によって1~6類まで分類された「乙種」、ガソリン、灯油、軽油、重油など限られた危険物のみを取り扱う「丙種」があります。
毒物及び劇物の製造業、輸入業、販売業では、専任の「毒物劇物取扱責任者」を置き、保健衛生上の危害の防止にあたることが定められています。「毒物劇物取扱責任者」は、これらの業務に携わる上で必要な国家資格であり、試験は各都道府県が管轄、実施しています。
「毒物及び劇物指定令」で毒物に分類される代表的なものに、ニコチン、水銀、シアン化ナトリウム、劇物に分類される代表的なものには、塩化水素、カリウム、クロロホルムなどがあります。
主催:各都道府県の保健福祉局(福祉保健局)
参考:東京都福祉保健局