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環境分析技術者の仕事

自然環境の調査や測定、環境保全のための技術開発まで、よりよい環境づくりのためのあらゆる業務に携わります

環境分析技術者の主な仕事は、大気や水質、地質などを測定、分析し、環境保全のための研究や技術開発を行うこと。
ただし、環境への関心が世界的に高まり、環境ビジネスの市場も年々拡大している現代、環境分析技術者に求められる役割も多様化しており、環境分析技術者の仕事は実に多岐に渡ります。

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例えば、工場排水や家庭排水による水質汚染が生態系に与える影響や、大気中の二酸化炭素濃度、建築物のアスベスト濃度、イオキシンによる土壌の汚染、騒音や振動などを現地で測定し、その内容やデータを化学的に分析することによって、環境汚染の要因や進行状況などを調査します。また、分析の結果やデータに基づいて、環境保全や公害防止のためのマニュアルを作成したり、環境への負荷が少ない新しいエネルギーの研究開発、そして、企業や学校、地域など一般の人に対して、地球環境に関する意識向上をサポートすることも重要な仕事の一つです。

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さらに、環境分析技術者のスキルは様々な場所で活かすことができるため、ワークスタイルも多様。
環境分析技術者や環境コンサルティング会社、研究施設などに所属し、分析技術者、研究員、環境コンサルタントとして働くほか、NGOやNPOの一員として環境保全に携わったり、企業の製造工場や医薬品、食品などの開発現場でアドバイザーとして活躍したり、環境分析専門の人材派遣会社などに登録して、プロジェクトや案件ごとに働くスタイルもあります。

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