日本を代表するポップカルチャーを生み出すゲーム業界のエキスパート
携帯型ゲーム機・ニンテンドーDSの国内販売台数が3,000万台を超えるなど、子供から大人まで広く浸透しているコンピューターゲーム。家庭用ゲーム機、パソコン、携帯電話などさまざまな機種でたくさんの作品が発表されています。
マンガやアニメのように、日本を代表するカルチャーとして、世界中から注目を集めるゲーム業界。数十年前では10人くらいの少人数で生み出されてきたゲームも、ゲーム機の進化にともない、グラフィックやサウンド、ゲームボリュームは飛躍的に向上しました。いまでは大作と呼ばれる作品に100人以上のスタッフが関わることも珍しくありません。
そんなゲームの“顔”ともいえるのがゲームグラフィック。タイトル画面、背景、登場するキャラクターなど、コンピューターで描かれた“絵”のすべてがゲームグラフィックになります。ゲームグラフィッカーは、知識と技術とセンスを駆使して、ゲームに登場するあらゆるグラフィックの制作を手がけるエキスパートです。
いまやゲームは、小説やマンガ、映画と並ぶメディアになりつつあります。小説や映画を好きな人に、ひとつやふたつはお気に入りの作品やキャラクターがあるように、ゲームをプレーしたことのある人たちにも、好きな作品やキャラクターが必ずといってよいほどあります。ゲームはそうした熱狂的なファンを生み出すほど、人に感動や興奮をあたえることができるメディアになりました。
人気作品になると100万本を超えるセールスを記録することも珍しくありません。
ゲームグラフィッカーの仕事はいろいろありますが、キャラクターを手がける場合、それはデッサンとして用意された平面の絵に命を吹き込む作業ともいえます。自分の作ったグラフィックに音声が入り、音楽とともに画面の中で動きだす。生み出された作品やキャラクターに心を動かされてファンになる人たちがいる…。そうした多くの人たちの喜びの声が、ゲームグラフィッカーをはじめとするゲーム制作に携わる人たちの仕事への原動力になっています。