なりたい仕事のことを知る ナリカタ

  • ナリカタコラム

仕事を知る

システムエンジニアの仕事

ヒアリングから企画、設計、デザインまで
システム開発における全てのフェーズに対応する専門家

システムエンジニア仕事の流れ

システムエンジニアの仕事は、クライアントのニーズにあわせて最適なシステムを提案、設計して制作し、出来上がったシステムの管理までを行うこと。
システム開発にはいくつもの工程があり、プログラマをはじめ数人のチームでプロジェクトを進めますが、システムエンジニアは、そのすべての工程に対応し、進捗やクオリティを管理することが求められます。

要件分析(ヒアリング)・要件定義

採寸・採型が終わると、その型をもとに製作を進めていきます。 手足などの断端部分を納めるカップ状のパーツが「ソケット」、金属のパーツを組み合わせてつくる、人間の"骨格"にあたる部分を「支持部(パイロン)」と言いますが、「ソケット」と「足部」や「手先具」を「支持部(パイロン)」により組みあわせて利用者一人ひとりに合った義肢を製作します。この際、利用者の負担を少なく、最も合理的に体重を支えられるようソケットと「足部、手先具」を連結させる"相対的位置関係"を決定することを「アライメント」と言います。

システム設計(デザイン)

ヒアリングが済み、制作するシステムのイメージができたら、それを実現するための「設計」を行います。
どういうプログラムでコンピュータをコントロールさせるのか、また、使用するハードウェアの種類や台数など、建築でいうと「設計図」にあたる作業であり、これに基づいてプログラマが制作を行うため、正確で、誰が見ても分かりやすい設計書をつくることが大切です。

システム開発・実装

設計書ができあがると、プログラムの開発に入りますが、開発の実作業自体はプログラマが行いますので、SEは、進捗管理や開発工程のチェック、またプログラマに指示をしながら全体の調整、管理を行います。

テスト運用

開発が終わると、試験運用で、つくったシステムにミスや漏れがないか、設計書通りに仕上がっているか、そしてクライアントの要求に適したものかを調べます。
もしここで間違いや問題が見つかると、どこに原因があるのかを調査して修正、補修を行い、システムの精度を高めていきます。

納品・運用後管理

テストで問題がなければ、クライアントのもとへ納品し、システムを実際に稼働させます。
制作という意味ではこれで完了ですが、システム開発で大切なのは、その「結果」。システムを取り入れたことで課題が改善されたか、当初の目的は達成されているか、そしてクライアントの満足度はどうか……。
そのため、運用後の管理やアフターケアも、SEの大切な仕事になります。
システムが目的通りに運用されているか、その機能は業務フローに適しているかなどをチェックし、問題があれば機能の追加・修正を行います。また、運用途中で問題が起きたり、不備があった場合も随時対応し、システムが正常に、安全に運用されるよう管理していきます。

このように、システムエンジニアはクライアントとの交渉から設計、運用後の管理まであらゆる業務に関わるため、プログラミングの技術はもちろん、進捗管理やコミュニケーション力、プレゼンテーション能力まで、実に幅広い知識とスキルが求められます。また、実践を重ねて開発の経験を積むと、より経営的な視点でクライアントとのコンサルタント的な役割を果たす「システムアナリスト」や、プロジェクト自体を統率する「プロジェクトマネージャー」へとステップアップすることもできます。