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仕事を知る

就職先・活躍フィールド

全国の病院で必要とされる専門職。
一生続けられる安定性と専門性のある仕事です

主な就職先
  • 公立・私立の総合病院、大学病院、診療所、調剤薬局など

医療秘書 職業データ

就業時間 165時間/月 ※就業場所によって異なる
平均給与 15~18万円/月(初任給)
就業者の男女比 (男性)1:(女性)9

※給与は就業場所や経験年数、スキルによって異なりますので、経験を積んで昇給、ステップアップを目指します

医療秘書は、医療現場を支えるスペシャリストですので、就職先は、総合病院や大学病院、各種診療所といった医療機関がほとんどです。全国どこの病院でも通用する職業であり、必要とされる職業ですので、求人の有無にもよりますが、自分の希望する地域や病院を受けられる、ということもこの職業の特徴です。一つの病院における採用人数も比較的多く、全国の病院ではまだまだ人材不足の状態ですので、養成施設などの就職率を見ても安定している職業だといえます。 給与面では、一般的に高卒で初任給15万円、大卒で18万円と言われていますので、一般企業から比べるとスタート地点は若干低めになりますが、経験がものを言う仕事なので、スキルや経験とともに昇給、キャリアアップを目指すことができます。

勤務時間や休日は病院の診療時間と連動しているため、一般的には平日朝~夕方までの週休二日制というところが多く、救急病院などであれば、交代制で夜勤や当直を行うところもあります。 時間、休日ともに比較的安定した勤務形態ではありますが、医療機関ならではの特徴があります。 それが「月初10日間が繁忙期」ということです。 医療機関では、各診療の情報を記録した「診療報酬請求書」というものを、月ごとに査定機関に提出するようになっていますが、この締切りが毎月10日なのです。1ヶ月が終わると、10日間の間にその月のレセプトの件数、日数、点数、一部負担金などの集計作業を行い、様々な書類を準備して提出する、という作業が発生します。もちろん、これらを行うのが医療秘書の仕事ですので、この期間だけは、年末年始やゴールデンウィークであっても変わらず繁忙期、ということになります。

医療現場ならではの特殊な環境もありますが、医療秘書は、離職率が低いこと、結婚や出産で休職しても職場復帰する人が多いことも特徴です。高い専門性と豊富な経験が求められる職業ですので、求人情報を見ても「経験者歓迎」「実務経験必須」という病院は多く、勤務形態も安定しているので、家事や育児と両立しながら続けられる方が多数。“一生の仕事”とするには魅力的な職業だといえます。

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医療秘書としてキャリアアップを目指すならコレ!「医師事務作業補助者(ドクターズクラーク®)」

医療秘書としてキャリアアップを目指す場合、「医師事務作業補助者」という資格を知っておくとよいでしょう。 社団法人全日本病院協会と財団法人日本医療教育財団が主催する民間資格で、医師が本来の業務である医療行為に専念してもらうために、医師の事務作業をサポートする専門資格として誕生しました。 医師事務作業補助者は、これまで医師が行っていた診断書などの文書作成、処方せんの作成、検査の予約、電子カルテの入力といった事務業務を、医師の指示のもとで医師に代わって行います。 ただし、医師の代わりに事務業務を行い、医師と同等に会話ができるスキルがなければならないため、簡単に取れる資格ではありません。 試験を受けるためには、医師事務作業補助者としての実務経験や研修の受講、そして何より、豊富な現場経験と確かな知識、技術が必要になります。

医師の事務業務が減ると、医師は患者さんと接する時間をより長くもてるようになりますので、医師事務作業補助者は、医療現場の質の向上に欠かせない大切な役割を担っています。 難しい資格ではありますが、キャリアアップ、スキルアップを目指すなら、ぜひチェックしておきたいキャリアプランです。