なりたい仕事のことを知る ナリカタ

  • ナリカタコラム
「岩井俊二監督と仕事をしたい」とアピール、夢が叶って映画制作に参加!

加藤 肇さん

映画監督

  • インタビュー内容・勤務先等は取材当時の情報となります

専門学校在学中にエイベックスとH2C2とのプロジェクトのインターネット ムービー 「恋3」 で監督を務める。
卒業後には、映画 「夜のピクニック」メイキング担当、「夜の上海」メイキング担当、 「ハルフウェイ」オフライン編集、 「DOCUMENTARY of AKB48 to be continued」取材担当として作品に参加。
現在は、岩井俊二監督の右腕的な存在として活躍中。

当たり前の日常を映画にできることを知り、映画監督を目指す

高校の文化祭で、映画を撮ったんです。そのときまで、映画観たことなかったので、とりあえず映画を観たんです。それが岩井俊二監督の『四月物語』。衝撃でした。それまで派手なエンターテイメント系の作品しか観てなかったから、映画をなめていたんです。その作品で当たり前の日常を映画に出来ることがわかったんです。それで映画監督になりたいと思いました。専門学校に進んだのは、機材さえあればよかった。だから、機材が豊富で無料で貸し出してくれるこの学校にしたんです。少しでも学校がはじめのステージをととのえてくれたら、引き金がひける。あとは自分しだいだと思っていましたから 。結果的に、とても学校がよかった。学校っていうのはすばらしいです!そして楽しい。学生生活の一番の思い出は自分の映画を撮ったこと。そのときはただただ、映画を撮るのが楽しかったですね。プロになると、責任感が生じる。納期がありますから。

あこがれの方々と一緒に仕事できる環境にいる自分はラッキー

憧れの方は、いっぱいいますね。岩井俊二さんはもちろん。新しいものをどんどん取り入れていく。進化がとまらない人です。また、「BANDAGE」でご一緒に仕事をした小林武史さん。ミーティングをしている社長室の隣にスタジオがあって、そこで次の某ミュージシャンのライブの打ち合わせをしたり、休みには小説を書いたり。働く時間がとにかく長くて濃密。そして切り替えが早い。そんな方々と仕事ができる環境にいけたのはラッキーでした。僕はいろいろな現場で「岩井俊二監督と仕事がしたい!」って言いまくっていました。そうしたら、そのつてで、岩井監督作品のプロデューサーに拾われました。初めて岩井監督と会ったときには、例えるなら超好きだった子と付き合えたことより嬉しいかったです。最近参加した仕事は、岩井俊二監督新作のカナダでの映画制作ですね。メイキングとデータ管理を担当していました。今は、AKB48のドキュメンタリーを撮っています。映画業界を目指す人は、学校には映画を撮るベースの知識をつけさせてもらったり、就職の支援をしてもらったりして、それ以外は自分で、お金が出なくても外に出て映画をつくりまくればいいと思います。輪を広げることが大切!あと出来なくても出来るって言っちゃうことが大切!自分よりちょっとレベルの高い現場に行かないと成長できないから、大きめの自主映画の現場に参加してみるのもいいと思います。